研究課題/領域番号 |
19K06871
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分45060:応用人類学関連
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
中込 滋樹 金沢大学, 人間社会研究域, 客員研究員 (40625208)
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研究分担者 |
覚張 隆史 金沢大学, 古代文明・文化資源学研究センター, 助教 (70749530)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | パレオゲノミクス / 集団遺伝学解析 / 縄文人 / 弥生人 / 古墳人 / 三重構造 / 現代日本人 / 二重構造 / 自然選択の起源 / 選択圧 / 自然選択 / 集団遺伝学 |
研究開始時の研究の概要 |
現生人類はアフリカから世界各地へと拡散する過程で様々な環境変動を受け、それらが新たな選択圧として地域集団における適応進化を引き起こしてきた。その結果、多様なヒトの表現型が生じたと考えられる。現代日本人においてもアルコール代謝や毛髪の太さ、免疫疾患に関係する遺伝子が自然選択を受けてきたことが報告されている。しかし、それらが『いつ・なぜ』起こったかは明らかではない。なぜなら、現代人のデータのみから過去を復元する上での方法論的制約があることが大きな要因として挙げられる。本研究では、現代日本人の祖先集団におけるゲノムデータを解析することにより、自然選択の起源とその選択圧を解明する。
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研究成果の概要 |
本研究では、主にアジアに由来する現代及び古代の人類集団のゲノムデータを用いて、現代日本人の成立史を解明することを目的とする。そこで、日本列島における先史時代における考古学的遺跡から発掘された古人骨試料からゲノムデータを生成し、既に公開されている大陸におけるゲノムデータと合わせて集団遺伝学解析を行った。その結果、現代日本人が縄文人の祖先に加え、弥生時代及び古墳時代にそれぞれ渡ってきた北東アジアと東アジアに起源をもつ祖先の三重構造をもつことを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では,自然人類学においてこれまで主流であった「日本人の二重構造モデル」をさらに発展させた,「日本人の三重構造モデル」を新たに提唱した。これらの知見は,今後日本列島に眠る膨大な遺跡出土古人骨のゲノムデータから日本人の成り立ちを探る上での基盤データとして活用されることが期待される。
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