研究課題/領域番号 |
19K06876
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分45060:応用人類学関連
|
研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
高雄 元晴 東海大学, 情報理工学部, 教授 (90408013)
|
研究分担者 |
小崎 智照 福岡女子大学, 国際文理学部, 准教授 (80380715)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
|
キーワード | 網膜 / マウス / ヒト / 網膜神経節細胞 / 網膜電図 / 光瞳孔反射 / 心理物理学 / 視神経 / phototransduction / サーカディアンリズム / 神経節細胞 / 内因性光感受性網膜神経節細胞 / 内因性光感受性網膜神経細胞 / メラノプシン / 時計遺伝子 / 錐体視細胞 / 光受容 / 照明 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究はヒトとマウスにおいてこの光反応の増強効果が錐体視細胞の時計遺伝子の作用によって一日の時間帯によって変化することを明らかにする。これらの結果は、現在の数理モデルの再考を促すもので、本研究で得られる知見は時計遺伝子を介した錐体視細胞と内因性光感受性網膜神経節細胞の間の神経回路調節機構と、ヒトにおける同細胞の多波長光刺激に対する感度の時間依存特性を詳細に解明することにより、真にヒトの健康の増進に寄与する照明機器の開発に大きく貢献することが期待される。
|
研究成果の概要 |
ヒトの概日リズムに配慮し、健康快適な住生活を促すいわゆるサーカディアン照明技術は、高雄らによる概日リズムの光同調の生起に関与する内因性光感受性網膜神経細胞の発見に端を発する。この発見は生物学分野のみならず、照明工学の分野にも大きなインパクトを与えた。光反応性が一日のうちで朝・昼・夜で変化することがヒトとマウスで高雄らを含む複数のグループの研究で明らかになっている。本研究ではマウスにおける基礎的な研究に加えてヒトにおける同細胞の光感度の時間依存特性を詳細に解明することにより、真にヒトの健康の増進に寄与する照明機器の開発に大きく貢献することが期待される。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
サーカディアンリズム障害による健康被害また労働力低下による経済的損失は計り知れない。一方、網膜内において全網膜神経節細胞のうち数パーセントしか存在しない内因性光感受性網膜神経節位細胞が自ら光電変換(phototransduction)を行い、これが脳におけるサーカディアンリズム中枢(視交叉上核)と視神経を通じてシナプスを形成することによりサーカディアンリズムの光同調に関わっていることがこの20年間でわかってきた。本研究はこの障害の治療に用いられる高輝度光療法において最適な光刺激条件を求める上で基礎的治験となることが期待される。
|