研究課題/領域番号 |
19K06922
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分46020:神経形態学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
岡崎 周平 大阪大学, 医学部附属病院, 助教 (60623072)
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研究分担者 |
猪原 匡史 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 病院, 部長 (00372590)
渡邊 光太郎 大阪大学, 医学部附属病院, 医員 (00836877)
北野 貴也 大阪大学, 大学院医学系研究科, 招へい教員 (70772193)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | RNF213 / 脳血管障害 / 血管壁イメージング / 多施設共同前向き観察研究 / 頭蓋内動脈狭窄 / 動脈硬化 / 遺伝子解析 / 脳動脈狭窄 / もやもや病 / 頭蓋内血管狭窄 / 脳梗塞 / 感受性遺伝子 |
研究開始時の研究の概要 |
アジア人では欧米人と比較して脳血管狭窄による脳梗塞が多いが、その遺伝的背景は明らかでありませんでした。申請者らは東アジアに多い希少難病「もやもや病」の発症に関連する遺伝子(RNF213)の変異がアジア人の脳梗塞の発症に深く関連していることを発見しました。本研究ではRNF213の変異が脳梗塞を引き起こす機序の解明と新たな治療戦略の開発を目的として、血管壁の画像解析や、血液中の血管炎症物質の分析、脳血管病理解析、多施設共同前向き観察研究を組み合わせた多面的な解析を行います。本研究の成果は、脳梗塞領域における遺伝情報を用いたオーダーメイド医療の実現に貢献するものと期待されます。
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研究実績の概要 |
本研究では、RNF213 p.R4810K変異と脳血管障害の関連を明らかにするために、下記のアプローチを行った。本年度の研究成果を以下に列挙する。 ① MRI脳血管壁イメージングとRNF213 p.R4810K変異との関連:3D画像解析ソフトウェア(Aquarius iNtuition, Teraricon, Durham, NC)を導入し、多型保因者に特有の血管形態変化に関する解析を行った(投稿準備中)。本研究により、形態学的に変異保因者が脳血管障害を発症する機序の解明が期待される。 ② 多施設共同前向き観察研究の体制構築:電子カルテと連動して情報収集が可能となる脳卒中全例登録システムの構築を行い、臨床研究に利用できる環境を整備した。本システムを用いて、癌と脳卒中の関連や、院内発症脳梗塞に関する研究等の複数の臨床研究成果を報告した。また、本登録システム構築の成果について第48回日本脳卒中学会学術集会にて発表し、優秀ポスター賞を受賞した。 ③ 脳動脈狭窄症15年間の長期フォロー症例のデータを用いて解析を行い、RNF213 p.R4810K多型保因者では、有意に狭窄性病変が進行し、一部がもやもや病へと移行すること、保因者ではTIA/脳梗塞の発症リスクも高いことを示した。また本研究の成果により、スタチンの内服が保因者の狭窄進行に効果がある可能性が示された。本研究成果は10th Korea-Japan Joint Stroke ConferenceにてBest Presentation Awardを受賞し、Neurology Genetics誌に発表した(Neurol Genet 2022;8:e200029)。 ④ 上記の研究成果を受け、本多型が脳梗塞再発に与える影響およびスタチンの保護効果に関する臨床研究を企画している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
COVID-19の蔓延に伴い、病棟業務などの申請者の臨床医としての業務負担が大幅に増えたことで、研究の遅延が生じた。
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今後の研究の推進方策 |
これまでの研究成果を受け、本多型が脳梗塞再発に与える影響およびスタチンの保護効果について、本邦で実施された介入試験のサブ解析を用いて解析を計画している。
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