研究課題/領域番号 |
19K06937
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分46030:神経機能学関連
|
研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
高橋 真有 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 講師(キャリアアップ) (50581344)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
|
キーワード | サッケード / 小脳 / 上丘 / 回旋 / 運動制御 / 随意運動制御 / 室頂核 / 眼球運動 / 随意性運動制御 |
研究開始時の研究の概要 |
小脳による運動制御メカニズムを明らかにするため、随意性急速眼球運動(サッケード)系の神経回路と小脳がどのような入出力関係にあるかを明らかにする。サッケードを訓練したサルで、小脳の眼球運動関連領域(第VII小葉)・室頂核・脳幹サッケード生成回路の各領域で、サッケード中の細胞活動を記録し、その信号の流れを解析する。さらに、関連する経路の一部をウイルスベクターを用いたDREADD法で経路選択的に遮断し、推尺異常の小脳失調モデルを作成する。経路遮断前後での眼球運動を記録し、各部位での神経活動・制御信号の小脳内の流れとと照らし合わせて、小脳の随意運動制御の動作原理を解明する。
|
研究成果の概要 |
両側上丘(中脳にあるサッケードの中枢)から小脳虫部VII葉の眼球運動関連領域への入力路を同定したが、この部位は、小脳のzebrinの縦縞模様(+)(AldolaseC(+))の領域と一致しており、対側の下オリーブ核内側副核(MAO)から登上線維入力を受けていた。 また、視覚誘導性サッケードを訓練するためのシステム(Rex Systemを導入)を構築しさらにNewRexシステムへの改良を行った。アイコイルを用いたサッケード計測ではなく、回旋運動を含めた眼球運動を記録解析するため、高速赤外線ビデオカメラ(500Hz sampling)を用いた計測法を新たに開発した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
めまい疾患(眼振を有する)の病態解明において、眼球運動の中枢神経回路の解明は不可欠である。ヒトに近いサルにおいて、水平・垂直・回旋の三次元眼球運動をカメラによって計測し、正確に解析する必要があり、そのための計測システム、解析プログラムの開発を行った。 また、小脳による眼球運動制御メカニズムは、未解明の部分が多いが、その一端を解明した。
|