研究課題/領域番号 |
19K06956
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分46030:神経機能学関連
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
野村 貞宏 山口大学, 大学院医学系研究科, 准教授 (20343296)
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研究分担者 |
森山 博史 山口大学, 医学部附属病院, 助教 (40816633)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | febrile seizure / TRP channel / brain temperature / knockout mouse / TRPM8 / rectal temperature / TRP / GABA / active potential |
研究開始時の研究の概要 |
熱性けいれんの特徴(乳幼児期に発症する、体温上昇期に起こる)を分子生物学的に解明し、発作予防法を探る。①ラットに電極と微小透析プローベを留置し、加温による脳波、脳血流、神経伝達物質の変化を測定する。②ラット脳スライスの活動電位を温度別、温度変化別に比較する。③高温域で活性化するtransient receptor potential (TRP) V1とV2 channel の脳内発現を調べ、それらの阻害剤投与マウスおよびKOマウスを用いて発作を抑制する。①②③それぞれについて、モデルの日齢別による差を調べる。結果を我々が行ってきた低温域での脳機能研究の結果と合わせ、温度‐年齢‐脳機能の関係を体系化する。
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研究成果の概要 |
温度感受性チャネルであるtransient receptor potential (TRP)が熱性けいれんを抑制していると仮定した。Wild type マウスとTRPM8KOマウスの熱性けいれんモデルを作成し、脳温変化と発作閾値を比較した。TRPM8チャネルを有するwild type マウスはそれを有しないマウスよりも環境温の上昇時に直腸温の上昇を抑制し、直腸温の上昇時に脳温の上昇を抑制し、脳温の上昇時にけいれん発作を抑制していることが判明した。TRPM8作動薬にも熱性けいれん抑制効果が見いだされた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
低温~平熱域に加え、平熱~高温域でもTRPチャネルが脳機能を調節している可能性が示唆された。 熱性けいれんの機序の一部が解明され、治療薬開発の可能性が現れた。
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