研究課題/領域番号 |
19K06985
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47010:薬系化学および創薬科学関連
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研究機関 | 徳島文理大学 |
研究代表者 |
松本 健司 徳島文理大学, 薬学部, 准教授 (20531817)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 酸素酸化 / 酸化カップリング / グリーンケミストリー / 不均一系触媒 / 触媒 / 環化 / 酸素酸化反応 / スピロ環化 / ビアリール / 環境調和 / C-H活性化 / ベンゾクマリン |
研究開始時の研究の概要 |
高原子効率で廃棄物をださない環境調和適合型分子変換法の開発が、社会的に求められている。申請者は、グリーン触媒の「不均一系触媒」とクリーンな酸化剤「酸素」を組み合わせて用いる不均一系酸素酸化反応に着目し、芳香族アミン類の触媒的脱水素カップリングを世界に先がけて開発した。さらにクロスカップリングや分子内反応も開発し、環境に負荷を与えないビアリール合成法の実現に奇与してきた。本研究では、これらの成果を実践的合成に展開させるべく、不均一系酸素酸化触媒による分子内アシロキシ化反応の開発に挑戦する。
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研究成果の概要 |
本研究では、グリーン触媒の「不均一系触媒」とクリーンな酸化剤「酸素」を組み合わせて用いる不均一系酸素酸化反応に着目し、効率的で環境にやさしい直截的分子変換プロセスの開発を目指して研究に取り組んだ。その結果、異種アニリン-アニリン間での高選択的クロスカップリング反応、そしてジアリールアミン類の分子内酸化カップリング反応によるカルバゾール合成法の開発を達成した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
不均一系触媒は一般的に均一系触媒と比べて反応性で劣るため、不均一系触媒が実践的合成で活躍できる場は限られてきた。例えばC-H結合活性化では、高価な均一系触媒と過剰量の酸化剤を用い過酷な条件を要することが多く、不均一系C-H活性化反応の報告は少ない。本研究により、入手容易な不均一系触媒を用いアミノ芳香環の直截的分子変換を実現した。さらなる進展により不均一系触媒反応の新たな可能性を切り拓くことが期待できる。
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