研究課題/領域番号 |
19K07002
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47010:薬系化学および創薬科学関連
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研究機関 | 東京薬科大学 |
研究代表者 |
平島 真一 東京薬科大学, 薬学部, 准教授 (80642264)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 光学活性有機リン化合物 / 不斉ヒドロホスフィニル化反応 / 第二級ホスフィンスルフィド / ヒドロホスフィニル化反応 / β-アミノホスフィン誘導体 / ヒドロホスホニル化反応 |
研究開始時の研究の概要 |
置換する官能基により性質が大きく異なる有機リン化合物は、ルイス塩基、ブレンステッド酸、生理活性物質の機能性素子として、近年、開発が進められている。本研究では、硫黄元素の特性(α効果と3p軌道によるアニオン安定化効果)を活かしたキラル有機リン化合物の新規効率構築法を確立する。開発した新規効率合成論を駆使し、生理活性物質の合成、新規高機能性有機リン触媒の創製と応用を行う。本研究は、硫黄元素に着目したキラルリン化合物の合成法を模索するもので、学術的な興味のみならず、新触媒、生理活性物質の効率的な生産という実用的なインパクトも期待できる。
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研究成果の概要 |
光学活性有機リン化合物は、金属触媒や有機分子触媒において重要な役割を果たしており、注目されている。しかしながら、その不斉合成手法は多様性に欠けているため、有機リン化合物の有用性研究が遅れている。本研究では、硫黄元素の特性を活かしたキラル有機リン化合物の新規効率構築法の確立を目的とする。硫黄原子を導入した第二級ホスフィンスルフィドを用いることで、ニトロアルケンに対する不斉ヒドロホスフィニル化反応に成功した。生成物の有用性についても明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
硫黄元素の特性を活かし、光学活性な有機リン化合物を合成する化学技術は、今後の精密有機合成、医薬品合成に必要不可欠な配位子や触媒を創製する方法論となりえます。この度の研究助成金で開発された光学活性有機リン化合物の新たな機能性が見出され、本分野の発展につながることが期待されます。
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