研究課題/領域番号 |
19K07027
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47020:薬系分析および物理化学関連
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
秋田 健行 九州大学, 薬学研究院, 講師 (50294963)
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研究分担者 |
濱瀬 健司 九州大学, 薬学研究院, 教授 (10284522)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 分析化学 / メタボロミクス / 光学分割 / アミノ酸 / 固定相 / キラルセレクター / HPLC / キラル固定相 / 生体試料分析 / D-アミノ酸 / キラルメタボロミクス / 鏡像異性体 / 診断マーカー / Pirkle型固定相 / 多次元HPLC / キラル / Pirkle / 生体試料 / キラルカラム |
研究開始時の研究の概要 |
生体内の様々なキラル低分子について、未だ不可能である鏡像異性体を区別した網羅的定量キラルメタボロミクスの飛躍的推進を可能にする分離場として、二次元LC分離場ライブラリの開発を行う。これにより様々な微量鏡像異性体の生体中における存在や分布、機能の解明を推進し、医療における新たなシーズ探索を加速する。分析装置は当研究室で開発した二次元キラルHPLCシステムを基盤とし、多様な不斉認識部位を持つHPLC用固定相を合成し、キラル分離場ライブラリを構成する。さらに、ヒト尿試料や血漿試料、ヒト疾患モデルとなるマウスやラット試料中の微量異性体の網羅的分析法を開発する。
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研究成果の概要 |
これまで困難であった微量鏡像異性体の生体中における存在や分布、機能の解明を推進し、医療における新たなシーズ探索を加速するため、様々な不斉認識部位を持つキラル固定相を合成し、多様な分離特性を有する光学分割カラムから構成される二次元LC分離場ライブラリを構築した。ライブラリを構成するそれぞれのカラムの分離特性を活かした二次元HPLCシステムを構築することで、これまで困難であった様々な実試料中のキラルアミノ酸等の高感度・高選択的分析が可能となることを示した。さらに、キラルアミノ酸分析の社会実装に向け、開発したライブラリ中の高性能キラル固定相を用いることで、従来より迅速な分析が可能であることを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では多様な分離特性を持つ光学分割カラムからなる二次元LC分離場ライブラリを構築し、これを用いて、これまで困難であった生体試料中のD-アミノ酸などの微量鏡像異性体を高感度・高選択的かつ迅速に定量することが可能であることを示した。この研究成果を応用することにより、キラルメタボロミクスの飛躍的推進が可能となり、生体中における微量鏡像異性体の機能解明や、様々な疾患に対する創薬シーズや診断マーカー探索の加速が期待される。これは、新たな医薬品開発や、疾患の予防、早期発見等へとつながり、人類の健康増進に資する重要な成果である。
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