研究課題/領域番号 |
19K07032
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47020:薬系分析および物理化学関連
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研究機関 | 神戸学院大学 |
研究代表者 |
亀井 敬泰 神戸学院大学, 薬学部, 講師 (40637451)
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研究分担者 |
武田 真莉子 神戸学院大学, 薬学部, 教授 (70257096)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 経鼻投与 / 脳内デリバリー / ペプチド薬物 / 抗体薬 / 細胞膜透過ペプチド / アルツハイマー病 / 認知症 / アミロイドβ / インスリン / 認知症治療 / 嗅粘膜 / 血管周囲腔 / Exendin-4 / Nose-to-Brain送達法 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、脳神経細胞の記憶学習機構を活性化させるペプチド薬物(インスリンおよびGLP-1受容体作動薬)を、血中を経由せず直接脳につながる鼻粘膜を介して送達する戦略を構築することにより、未だ確立されていない認知症に対する有効な薬物治療法を確立することを目的とする。本研究を通して、中枢疾患治療薬の開発を妨げる薬理学的および薬物動態学的課題を克服し、革新的な認知症治療薬の実現に貢献することを目指す。
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研究成果の概要 |
本研究では、経鼻投与後の脳各部位、血中あるは脳毛細血管周囲腔における薬物分布特性を評価することにより、CPP併用経鼻投与戦略における鼻腔―脳直接輸送機構の寄与を解明することを目的とした。さらに、CPP併用経鼻投与を介した脳内薬物送達法のさらなる応用性を評価するため、抗Aβ抗体薬の脳送達後のアミロイド前駆体タンパク質(APP)ノックインマウスにおける認知症病態改善効果を検証した。これら研究を通して、本投与戦略の有用性を実証し革新的な認知症薬物治療法の実現に貢献することを目的とした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究を通じて、CPP併用経鼻投与法が高分子量バイオ医薬品の送達効率を飛躍的に向上させる有用な戦略となりうることを実証した。本投与戦略を認知症治療薬の開発研究に導入することにより、認知症治療薬としての実用化が停滞する疾患修飾薬の開発を促進できる可能性が示唆された。
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