研究課題/領域番号 |
19K07053
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47030:薬系衛生および生物化学関連
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研究機関 | 麻布大学 (2021) 東京薬科大学 (2019) |
研究代表者 |
松下 暢子 麻布大学, 生命・環境科学部, 教授 (30333222)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | DNA損傷修復 / エピゲノム / 染色体 / 精巣 / ゲノム不安定性 |
研究開始時の研究の概要 |
環境やライフスタイルの変化によっておこり、男性不妊の主な要因となる精子の機能低下の原因の一つが精子DNAの損傷であり、一見正常にみえる精子でもDNAの損傷が蓄積していることが明らかになってきた。さらに、環境やライフスタイルの変化は細胞にエピジェネティックな変化をもたらすが、精巣でのDNA損傷修復応答におけるエピゲノム制御因子の果たす分子メカニズムの詳細は未だ解明されていない。本研究では、精巣におけるエピゲノム制御因子の機能とその転写制御機構を解明し、エピゲノム情報の再構築によるDNA損傷修復反応の制御機構を明らかにすることによって男性不妊の新たな分子病態の解明を目指す。
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研究成果の概要 |
本研究では、エピゲノム情報の再構築によるDNA損傷修復反応の分子基盤を明らかにすることを目的とし、エピゲノム制御因子によるDNA損傷応答遺伝子の制御機構の解明を目指してきた。その結果、放射線照射や抗がん剤投与によるDNA損傷により、転写活性が変化するエピゲノム制御因子を明らかにしてきた。さらに、このエピゲノム制御因子のプロモーター領域をルシフェラーゼ遺伝子の上流に導入したレポーターコンストラクトを作製し、ルシフェラーゼベースのレポーターアッセイを行なってきた。その結果として、このエピゲノム因子を阻害し、DNA損傷修復を制御する新たな化合物を同定した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
加齢や放射線などの環境要因によるゲノムDNA損傷の蓄積が、細胞にエピジェネティックな変化をもたらし、がんの発症や老化を促進することが報告され始め、DNA損傷修復とエピジェネティックスの関連の解明は生命科学の重要な課題に浮上している。本研究の目的は、エピゲノム制御因子によるDNA損傷修復応答制御機構を明らかにすることであり、DNA損傷後にどのようなメカニズムによってエピゲノム制御因子の転写が活性化され、ヒストン修飾を行い、DNA損傷修復応答の指標として機能するのか、エピゲノム情報の再構築によるDNA損傷修復反応の分子基盤を明らかにすることは癌の発症のメカニズムの解明に有用である。
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