研究課題/領域番号 |
19K07056
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47030:薬系衛生および生物化学関連
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研究機関 | 摂南大学 |
研究代表者 |
中尾 晃幸 摂南大学, 薬学部, 准教授 (20288971)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤 / 母乳 / 乳児 / 紫外線吸収剤 / 人体汚染 / 毒性評価 / 化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律 / 高毒性 / 高蓄積性 / 難分解性 / 人体汚染評価 / 生体影響評価 / UV-320 / 曝露評価 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の概要として、1)食事及び室内大気試料中のBUVAによる汚染度調査を行い、人体汚染経路及び推定摂取量を解明する。2)現在までに未解明な部分が多いBUVAの人体汚染の指標試料として母乳を分析し、その汚染度調査を行うとともに乳児の1日摂取量の推定を行う。3)BUVA曝露動物が示す種々の生体パラメーター等を測定・解析することにより毒性評価を行う。具体的には、BUVA曝露動物の各種臓器等への蓄積量を解析し、その体内動態を評価する。さらに、ヒトの汚染レベルでBUVAを曝露させた時の内分泌かく乱作用に起因する生殖毒性、脂質代謝及び薬物代謝への影響を検証する。
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研究成果の概要 |
ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤 (BUVA) は、化粧品などに広く使われている。BUVAは肝毒性を持つことが報告されている。一方で、BUVAによる人体汚染やその曝露経路については明らかにされていない。本研究では、母乳を調査することにより、BUVAの汚染実態を解明し、曝露経路の究明を目的とした。 すべての母乳からBUVAが検出され、総濃度は最も高いもので6.57 ng/mLであった。その主成分は、UV320、UV329及びUV9であった。これらの成分は、別途分析した食事と大気中の組成と同様であった。以上、食事と大気中のBUVAが母乳に移行していることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤 (BUVA) は、化粧品などに広く使われている。BUVAは肝毒性を持つことが報告されている。一方で、BUVAによる人体汚染やその曝露経路については明らかにされていない。本研究では、母乳を調査と母乳提供者が摂取した食事及び生活環境大気も同時に調査することにより、BUVAの汚染実態を解明し、曝露経路の究明を行った。すべての母乳からBUVAが検出され、平均濃度は42.5 ng/g, lipidであり、その濃度範囲は12.8~159 ng/g, lipidであった。母乳中の主成分は、UV320であることが判明し、主に食事の影響を受けていることが明らかとなった。
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