研究課題/領域番号 |
19K07069
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47030:薬系衛生および生物化学関連
|
研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
小濱 孝士 昭和大学, 薬学部, 准教授 (60395647)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
|
キーワード | 好中球細胞外トラップ / 血管内皮細胞 / 酸化LDL / HDL / 動脈硬化症 / リポタンパク質 / 好中球 / 血管炎症 |
研究開始時の研究の概要 |
循環器系疾患の危険因子である酸化LDLの生理的役割について、白血球系細胞への作用については不明な点が多い。好中球細胞外トラップ(NETs)は、周辺の細胞や組織に障害を与えて様々な疾患の形成に寄与することが知られ、動脈硬化にも関わることが示唆されている。本研究は好中球のNETs形成に対する酸化LDLの働きと血管細胞に及ぼす影響について解析し、動脈硬化病巣形成の新たなメカニズムの解明を目指す。
|
研究成果の概要 |
NETsとLDLまたは銅酸化LDLで引き起こされる血管内皮細胞の形態変化には、エンドサイトーシスと内皮間葉転換が関与することを見出した。生体内酸化LDLは、銅酸化LDLよりも穏やかではあるがHL-60由来好中球のNETs形成を促進した。銅酸化LDLとその構成成分である酸化リン脂質とlysoPCにより促進されるNETs形成は、HDLの共存により抑制された。銅酸化HDLではこの抑制作用が消失しただけでなく、銅酸化LDLと同様にNETs形成を促進した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
循環器系疾患の危険因子である酸化LDLの生理的役割について、これまでに知られているマクロファージの泡沫化を介した血管壁での脂質蓄積促進作用に加えて、好中球のNETs形成の促進とともに血管内皮の炎症惹起と形質変化を促す新たな機序が見出される可能性が示唆された。
|