研究課題/領域番号 |
19K07096
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47040:薬理学関連
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研究機関 | 旭川医科大学 |
研究代表者 |
結城 幸一 旭川医科大学, 医学部, 准教授 (80302420)
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研究分担者 |
今道 力敬 旭川医科大学, 医学部, 助教 (00570194)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 非アルコール性脂肪肝炎 / プロスタノイド |
研究開始時の研究の概要 |
非アルコール性脂肪肝炎(NASH)は、肝硬変、肝がんまで進行する重篤な炎症性肝疾患である。日本の NASH 患者は、200 万人以上と推定されているが、十分なエビデンスを持った薬物療法は確立されていない。我々は、マウス NASH モデル肝臓において、生理活性脂質であるプロスタグランジンD2(PGD2)の合成酵素やその受容体である DP の発現亢進を見いだした。そこで本研究では、NASHモデル動物や細胞培養系を用い、PGD2の NASH 病態形成における役割を解析し、PGD2関連薬物のNASH病態改善効果を検証する。
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研究成果の概要 |
非アルコール性脂肪肝炎(NASH)におけるプロスタグランジン(PG)D2の役割を解明するため、本研究ではPGD2の受容体であるDPが欠損したマウスとメラノコルチン4受容体(MC4R)が欠損したマウスをかけ合わせたMC4R/DPダブル欠損マウスを用い、高脂肪食と四塩化炭素による短期NASHモデルと、長期間高脂肪食を負荷する長期NASHモデルを施行し解析を行った。その結果、NASH発症時の肝線維化に対し、PGD2が線維化促進に働く可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
食の欧米化や生活習慣の変化により、日本人の肥満率は上昇し、メタボリックシンドローム(MetS)となる患者が増加している。非アルコール性脂肪肝炎(NASH)は、MetSの患者において肝臓で現れる病気の状態であり、飲酒歴がないにもかかわらずアルコール性肝疾患に類似した肝組織像を示す。NASHは、放置すると肝臓のダメージの指標である線維化が進行し、肝硬変、肝がんと病状が悪化していく。本邦においてもその患者数は増大しているが、効果的な治療薬はまだ存在しない。よってNASH発生メカニズムの解明は、学術的にも社会的にも意義のあるものである。
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