研究課題/領域番号 |
19K07135
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47050:環境および天然医薬資源学関連
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
河原 哲平 熊本大学, 大学院生命科学研究部(薬), 特任准教授 (80822824)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
中途終了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 干潟 / 放線菌 / 単離・構造決定 / 天然物ライブラリー / 天然物 / ケミカルスクリーニング / 統計学的手法 / 干潟放線菌 / デレプリケーション / 天然物化学 / 主成分解析 |
研究開始時の研究の概要 |
申請者は熊本大学に赴任して、日本最大の干潟が発達した大型閉鎖性内湾である九州西岸に着目した。干潟はかつて無用の地とされてきたが、独自の生態系が知られるようになり、近年では多様な微生物叢についても調査が進んでいる。 本研究では、これまでに蓄積したノウハウを駆使して構築可能となった、培養-エキス作製―成分分析のライン高速化システムを用いて、干潟微生物が創薬研究の新しい探索源となりうるのかを評価する。
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研究実績の概要 |
本研究は、九州地域の干潟地帯に注目した、新しい創薬資源の開拓を目指したものである。 干潟は一日に海底と陸上を体験する土地であったことから、過去には国内外を問わず不要の地とされていた。それゆえ独自の環境が保持され、現在ではユニークな微生物叢を維持することが知られている。 本研究ではまず、未利用資源のままとなっている干潟地帯および周辺地域から土壌を採集し、新たな放線菌ライブラリーを構築した。続いて、少量多検体培養を可能にしたオリジナルなハイスループット培養法を開発し、短期間で6,000を超える干潟放線菌培養抽出ライブラリーを構築した。このライブラリーは、HIVや腎疾患、アミロイド病といった、アンメットメディカルニーズの高い疾患に対する治療薬開発スクリーニングに活用された。スクリーニングでヒットしたサンプル中から、活性に関与する化合物を同定した。 また一方で、世界に先駆けて干潟放線菌のメタボローム解析を行い、ユニークな二次代謝産物生産能を有する放線菌株を選抜した。これらは、新規化合物を生産することが予想されたため、目的とする二次代謝化合物の生産再現性や生産向上性に関する検討を行った。さらに、物質の安定性の確認と化合物の単離方法の検討を行った上で、化合物取得のための大量培養・化合物精製を行った。その結果、本年度は、9個の新規化合物の単離精製に成功した。化学構造や生物活性が明らかになったものについては論文準備あるいは執筆中であり、順次公開する。
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