研究課題/領域番号 |
19K07136
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47050:環境および天然医薬資源学関連
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研究機関 | 静岡県立大学 |
研究代表者 |
佐藤 道大 静岡県立大学, 薬学部, 講師 (10629695)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 天然物生合成 / 標的分子 / 自己耐性 / ゲノムマイニング / 標的タンパク質 / 糸状菌 / 二次代謝産物 |
研究開始時の研究の概要 |
微生物は、多種多様な構造・生物活性を有する化合物を産生する。化合物合成の設計図となる生合成遺伝子は、微生物のゲノムに散逸して存在しているのではなく、生合成に必要なおおよそ全ての遺伝子が、一か所に局在(クラスター)している。この生合成遺伝子クラスターの中には、化合物の合成に必要な遺伝子だけでなく、産生菌における耐性遺伝子と考えられる遺伝子が存在している。耐性遺伝子から翻訳されるタンパク質は、その化合物の結合タンパク質、すなわち標的分子とも考えられる。本研究では未知の遺伝子クラスターに存在する潜在的標的分子を指標としたゲノムマイニング、すなわちターゲットマイニングによる効率的な化合物獲得を目指す。
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研究成果の概要 |
本研究課題において、Cladobotryum属真菌が生産する免疫抑制活性を有するFR901483の生合成遺伝子クラスターを同定し、さらにその生合成経路をすべて明らかにすることに成功した(JACS, 143, 132-136, 2021)。加えて、本遺伝子クラスターに存在するFrzK (アミドホスホリボシルトランスフェラーゼ, PPAT)が、生産菌における耐性遺伝子であることを示し、その耐性機構を明らかにすることができた(論文執筆中)。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
FR901483は、タクロリムスやサイクロスポリンなどの免疫抑制活剤とは異なる作用機序を有する化合物として単離されてきた化合物である。しかしながら、どのような作用機序かはまだ明らかになっていなかった。我々は、本化合物の耐性遺伝子を特定し、耐性遺伝子=標的分子であることを明らかにした。このことから、本化合物がどのように免疫抑制活性を示したのかがわかった。
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