研究課題/領域番号 |
19K07141
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47050:環境および天然医薬資源学関連
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研究機関 | 東京薬科大学 |
研究代表者 |
一柳 幸生 東京薬科大学, 薬学部, 教授 (80218726)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 化合物ライブラリー / フッ素化 / 天然有機化合物 / RA-III / RA-VII / デオキシボウバルジン / フェニルプロパノイド / 細胞毒活性 / ブルサトール / シノコクリン / フッ化アナログ / 細胞毒性 / ブルセオシド A / Brucea javanica / Rubia cordifolia / フッ素化天然有機化合物 / カッシノイド / ペプチド |
研究開始時の研究の概要 |
多様な構造と重要な生物活性を有する天然有機化合物のうち、テルぺノイド化合物、ペプチド化合物、アルカロイド化合物について種々のフッ素化試薬を用いてそれらのフッ素化アナログの合成を試みる。さらに、合成したアナログについて高精度な配座構造解析と密度汎関数理論 (DFT) により精密な三次元構造を求めることで、フッ素化アナログを基盤とする次世代天然有機化合物ライブラリー構築のための基本技術を確立する。
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研究成果の概要 |
複雑な構造を有する生物活性天然有機化合物を基盤とする「次世代天然有機化合物ライブラリー」構築に向けて、3系統の抗腫瘍性有機化合物群として、(1)分子中に官能基を多く持つテルぺノイドである生薬アタンシに含まれるカッシノイド化合物のブルサトール類、(2)特有の反応性を示す生薬茜草根由来のRA系環状ペプチド化合物、(3)反応試薬類に敏感な官能基を持つアオツヅラフジCocculus trilobusに含まれるアルカロイド化合物のシノコクリンについて種々のフッ素化試薬を用いて、それぞれの化合物の骨格炭素原子にフッ素原子を導入したアナログを合成し、培養ヒト癌細胞株を用いて毒性評価した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
医薬品を開発するうえで、化合物の骨格炭素上にフッ素原子を導入すると、酸化的代謝に対する安定性が向上して薬効の持続性が伸長することや、脂溶性が高まり薬物吸収が促進する効果、水素結合等による酵素との親和性の増大効果などが期待できるため、化合物のデザインとしてフッ素化アナログは一般的な手法となっている。一方、天然有機化合物由来の医薬品は臨床上多く利用されているが、天然物は複雑な構造を有するものが多く、フッ素化アナログ合成の試みは少ない。本研究では種々の抗腫瘍性天然有機化合物についてフッ素化を行い、次世代天然有機化合物ライブラリー構築の可能性を検証するものである。
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