研究課題/領域番号 |
19K07145
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47050:環境および天然医薬資源学関連
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研究機関 | 長崎国際大学 |
研究代表者 |
宇都 拓洋 長崎国際大学, 薬学部, 准教授 (90469396)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | ケミカルジェネティクス / 出芽酵母 / 生薬エキス / カンゾウ / オウレン / オウゴン / 相互作用 / グリチルリチン酸 / 作用機序 / 標的分子 / 甘草 / 黄連 |
研究開始時の研究の概要 |
生薬エキスは多種多様な成分からなる多成分系薬物であり、エキス全体としての薬理作用と、個々の含有成分の作用機序や成分間の相乗効果との因果関係は解明されていない部分が多い。本研究では、ケミカルジェネティクス的手法により約4000株の遺伝子破壊出芽酵母株を用いることで、数種の代表的な生薬エキスに対する感受性株を見つけ、その変動パターンを解析し比較する。それによりエキス中に存在する個々の成分が、標的分子群にどのように作用するのかを明確にする。さらに、エキス中における生薬成分の真の標的分子および成分間の相乗効果の解明を行うことで、生薬・漢方製剤の新たな科学的エビデンス提供に貢献することを目指す。
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研究成果の概要 |
本研究では、約4000株の遺伝子破壊出芽酵母株を用いたケミカルジェネティクスのアプローチにより、カンゾウ、オウレン、オウゴンエキス感受性株を選抜し、その変動パターンを解析した。その結果、これらの生薬エキスは代表的な薬剤とは異なる経路に作用しており、各生薬エキスの高感受性株の遺伝子の機能や細胞内局在は多岐にわたり、また生薬エキスにより特徴的であることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、ケミカルジェネティクス的手法を用いて生薬エキスが約4000の遺伝子群に与える影響を網羅的に解析する初の試みである。本研究により、生薬エキスにより与える遺伝子群は複雑かつ多岐にわたるとともに、一部では共通する部分も見られた。今後、より詳細な検討を要するが、本研究が、生薬・漢方エキスなどの多成分系薬物の作用機序解明の一助になり得ると考える。
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