研究課題/領域番号 |
19K07156
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47050:環境および天然医薬資源学関連
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研究機関 | 崇城大学 |
研究代表者 |
周 建融 崇城大学, 薬学部, 講師 (30454953)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | トマトサポニン / 樹状細胞 / 抗原提示 / 制御性T細胞Treg / NF-κB / トマトジュースサポニン / トマト缶詰サポニン / esculeoside B / esculeogenin B / Th1細胞 / Th2細胞 / Esculeoside A / Esculeogenin A / Th1 細胞 / Th2 細胞 / Foxp3 / トマト天然配糖体 / Esculeoside A (EsA) / Esculeogenin(Esg-A) / Tリンパ球 / アトピー性皮膚炎 / Th2液性免疫 / 自然免疫担当細胞 / 獲得免疫担当細胞 / 完熟トマト天然配糖体 |
研究開始時の研究の概要 |
研究代表者らは、トマト完熟果実の主成分として、リコピンより約4倍高い含量をもつトマト天然配糖体のエクスレオサイドA (EsA) ならびにトマトジュースの主成分であるエクスレオサイドB (EsBと略す) がアトピー性皮膚炎マウスモデルにおける改善効果があることを初めて明らかにしてきた。本研究では、自然免疫と獲得免疫の橋渡しをしている樹状細胞の抗原提示能ならびに獲得免疫の鍵となるナイーブヘルパーT細胞の分化誘導にターゲットし、トマト天然配糖体とそのアグリコンの作用を解析することにより、完熟トマト天然配糖体のアレルギー性疾患の予防や治療に役立つ食物成分としての可能性を明らかにすることを目的とする。
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研究実績の概要 |
アレルゲンに対して免疫系が過剰に反応することにより、アレルギー性疾患は起こる。自然免疫と獲得免疫の橋渡しをする樹状細胞は、抗原を貪食し、MHCⅡ分子及び補助刺激分子CD86の発現により抗原提示を行い、T細胞を活性化する。 本研究課題では、完熟トマトサポニンEsculeoside A (EsA) のマウスアトピー性皮膚炎の改善効果に関する機序を解明することを目的としている。令和5年度は、BALB/cマウス大腿骨より骨髄細胞を採取し、GM-CSFにより一週間分化誘導した。初代培養樹状細胞を回収し、EsAとそのアグリコンEsculeogenin A (Esg-A)添加後にリポ多糖LPS刺激を加えて1日培養した。その後、回収した細胞上澄みはELISA法を用いて炎症性サイトカイン産生量の測定を行い、細胞はCD86、MHCⅡ分子の発現と貪食能をフローサイトメトリー (FACS)によって測定し、樹状細胞の成熟化に対するトマトサポニンEsA の影響について検討した。その結果、樹状細胞表面のMHCⅡ分子とCD86の発現及び炎症性サイトカインIL-12とTNF-αの産生は、LPS刺激によりそれぞれ増加したが、EsA, Esg-A添加によって、濃度依存的に抑制する傾向を示した。また、LPS刺激により低下した貪食能は、EsA, Esg-A添加によって、増加する傾向を示した、さらに、in vitroにおける樹状細胞での抗原提示に対しても、減弱効果があることを発見した。今後、さらなる検討を重ねることにより、トマト成熟果実の主成分であるEsAとEsg-Aの作用機序の解明につながり、アレルギー疾患の予防や治療となる食物成分として期待される。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
自然免疫の指標としてのマウス骨髄系樹状細胞の数が少なく、自然免疫に及ばす影響に関する研究は、進捗がやや遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
今後、EsAとそのアグリコンであるEsg-Aが樹状細胞でのToll様受容体-MyD88シグナル伝達経路に与える影響について検討していきたい。
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