研究課題/領域番号 |
19K07168
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47060:医療薬学関連
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研究機関 | 札幌医科大学 |
研究代表者 |
山本 聡 札幌医科大学, 医学部, 助教 (10588479)
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研究分担者 |
小笠原 徳子 札幌医科大学, 医学部, 講師 (00438061)
高澤 啓 札幌医科大学, 医学部, 准教授 (00593021)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 自然免疫 / マクロライド / 抗炎症 / ミトコンドリア / オートファジー / マイトファジー / NIPSNAP1 / NIPSNAP2 / 品質管理 / NIPSNAP / mitophagy / 炎症サイトカイン / クラリスロマイシン / マクロライド系抗菌薬 / NIPSNAPs |
研究開始時の研究の概要 |
申請者がマクロライド系抗菌薬 (以下マクロライド)の結合タンパク質として同定した NIP-SNAP1および2 (以下NIP-SNAPs) は、マクロライドが持つ抗炎症作用の詳細を明らかとする上で重要なミトコンドリアタンパク質である。本研究では「NIP-SNAPsの生体における根本的な機能は何であるか?」という問いを掲げ、NIP-SNAPsの生理機能とマクロライドの抗炎症作用の分子機構を明らかにすることで、耐性菌出現・常在細菌叢撹乱といったマクロライド療法における臨床上の問題点を解決し、かつ慢性気道炎症に対する新規薬剤の創出に資する基盤研究を行う。
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研究成果の概要 |
本研究では、NIP-SNAPsによるミトコンドリアの品質管理機構及び炎症性サイトカインへの関与を明らかにすることを目的とした。 NIP-SNAPsの一時的な発現抑制によって、ミトコンドリアの機能及び量が優位に減少したのに対し、両者のノックアウト細胞においては差が認められたなかった。この結果は炎症性サイトカインIL8の産生と相関していた。以上の結果からマクロライドはNIP-SNAPsに結合し機能を抑制することで、ミトコンドリアの品質管理機構が一時的に破綻、結果として炎症性サイトカインの産生が減少するものと推測された。本研究ではマクロライドの免疫調整効果の分子メカニズムを明らかにすることができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究においてNIP-SNAPsによるミトコンドリアの品質管理機構が一時的に抑制されることで、炎症性サイトカインの産生量が減少する新規の経路を見出した。 本研究成果は、NIP-SNAPsの機能やミトコンドリアの機能を指標とすることでマクロライド抗菌薬投与時に問題となる耐性菌の出現のリスクを回避するための新規薬剤の開発を促すことが期待できる。加えてミトコンドリアの機能(品質)と炎症性サイトカインIL-8産生が交差する新規の経路を示すことができた。以上より、本研究成果は社会へ還元できると同時に基礎科学などの学術分野に対して大きな貢献ができる。
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