研究課題/領域番号 |
19K07182
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47060:医療薬学関連
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研究機関 | 広島国際大学 |
研究代表者 |
田山 剛崇 広島国際大学, 薬学部, 准教授 (80389121)
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研究分担者 |
佐能 正剛 広島大学, 医系科学研究科(薬), 助教 (00552267)
杉原 数美 広島国際大学, 薬学部, 教授 (20271067)
岡村 友理香 広島国際大学, 健康科学部, 助教 (20645890)
太田 茂 広島大学, 医系科学研究科(薬), 名誉教授 (60160503)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | キサンチンオキシドレダクターゼ / 日内変動 / xanthine oxidoreductase / 尿酸 / xanthine oxidase / 高尿酸血症 / キサンチンオキシダーゼ / uric acid / circadian rhythm |
研究開始時の研究の概要 |
高尿酸血症の患者数は800万人にも達する。この様な背景の中、高尿酸血症の初期治療として、食事・運動指導が行われている。患者は一定期間これらの指導に従うが、時間の経過とともに、制限のストレスを招き、治療に失敗するケースも多い。無理な制限などの精神的ストレスを与えず、食事・運動治療を継続することが重要である。高尿酸血症の一因として、尿酸の過剰生産がある。尿酸の前駆物質であるxanthineは、xanthine oxidase (XO)にて尿酸へと酸化代謝される。患者個々のXO活性やその概日リズムを考慮して、高尿酸血症を是正する生活指導情報を提供することを目的とする。
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研究成果の概要 |
尿酸代謝に関わるxanthine oxidoreductase (XOR)の日内変動を検討した。雄性ラットを用いてXOR活性の変動を検討したところ、肝では2時にトラフ、14時にピークを示した。その活性差は1.4倍であった。また、XORタンパク発現も同様の変動を示した。肝におけるXOR活性の日内変動は、タンパク発現変動に起因したものであった。一方、血漿XOR活性は日内変動を示さなかった。さらに、肝XOR活性は、血漿に比べ、高値を示した。さらに、XOR活性の日内変動に影響を及ぼす可能性のあるsirtuin-1タンパクに関しては、わずかな日内変動を示す傾向が認められた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
高尿酸血症の一因として、尿酸の過剰生産がある。尿酸の前駆物質であるxanthineは、xanthine oxidoreductase (XOR)にて尿酸へと酸化代謝される。今回、ラット肝を用いた検討であるが肝XORの日内変動を観察した。血漿XOR活性は肝に比して低値を示した。ヒトにおいても同様に日内変動が生じている可能性が高い。尿酸を多く含む食事の摂取やXORにて代謝される医薬品を投与する際には肝臓中XOR活性の日内変動を考慮することが重要である。XOR活性が高い時間帯にプリン体摂取を控えるなどの指導に役立てたい。
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