研究課題/領域番号 |
19K07188
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47060:医療薬学関連
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
土岐 浩介 筑波大学, 医学医療系, 准教授 (90620881)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | アミオダロン / リポタンパク質 |
研究開始時の研究の概要 |
アミオダロンを用いた不整脈治療では、間質性肺炎などの致死的な心外性副作用の発現により治療の継続がしばしば困難となる。しかし、アミオダロンの副作用は血清中総濃度(結合型+非結合型)との関連性が乏しく、その予測は難しい。アミオダロンは血清リポタンパク質に分布するため、その分布と副作用との関連性について検討し、アミオダロンの血清脂質への分布を考慮した効果的な副作用モニタリング法を構築する。
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研究成果の概要 |
抗不整脈薬アミオダロンの血清中濃度と血清脂質濃度の関係、および血清リポタンパク質へのアミオダロン分布におよぼす高脂血症の影響について調査した。アミオダロン内服患者において、血清中アミオダロン濃度は血清トリグリセリド(TG)値と正の相関関係にあり、高TG値の患者では正常患者と比較して高い濃度を示していた。高TG値の患者における血清中アミオダロン濃度の増加は、低密度リポ蛋白(LDL)/超低密度リポ蛋白(VLDL)分画へのアミオダロン分布の増加と関連していた。アミオダロンのLDL/VLDLへの分布およびそこからの組織移行を考慮することがアミオダロンの副作用モニタリング法の構築に役立つ可能性がある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
アミオダロンを用いた不整脈治療では、間質性肺炎などの致死的な心外性副作用の発現により治療の継続がしばしば困難となる。しかし、アミオダロンの副作用は血清中の総アミオダロン濃度(結合型+非結合型)との関連性が乏しく、その予測は難しい。本研究で明らかになった高トリグリセリド値の患者における血清中アミオダロン濃度の増加を考慮することが、アミオダロンの副作用モニタリング法の構築に役立つ可能性がある。
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