研究課題/領域番号 |
19K07189
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47060:医療薬学関連
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
永田 将司 東京医科歯科大学, 東京医科歯科大学病院, 准教授 (40412829)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 副作用 / 血糖値 / パリペリドン / アドレナリン / 薬理学 |
研究開始時の研究の概要 |
非定型抗精神病薬の重大な副作用に高血糖があり、臨床使用上大きな問題となっている。これらの薬物を安全に使用するためには、種々の病態に応じた個別の患者における血糖値異常を予測することが重要である。そこで本研究では、いまだ明らかとなっていない非定型抗精神病薬による血糖値異常のメカニズムの全容を明らかにするとともに、生体が持つ血糖恒常性システムや種々の病態を考慮に入れた速度論モデルを構築することを目的とする。本研究で得られる速度論モデルにより、用法用量変更後の血糖値変化の予測が可能になるほか、血糖値異常に繋がるリスクファクターの検索も可能となり、薬物療法の安全性の向上に大きく貢献するものと期待される。
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研究成果の概要 |
非定型抗精神病薬であるパリペリドンをラットに単回静脈内投与したところ、血糖値上昇が認められた。さらに、血糖値上昇にかかわる内因性物質であるアドレナリンも上昇した。β遮断薬であるプロプラノロールをパリペリドンと併用投与したところ、プロプラノロールはパリペリドンによる血糖値上昇を完全に抑制した。以上の結果より、パリペリドン単回投与による血糖値上昇は、アドレナリンが関与していることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
薬物により引き起こされる高血糖や低血糖は、患者の生命にも関わる重大な副作用であり、これらの血糖値異常の副作用が、臨床使用の妨げとなる薬物も少なくない。これらの薬物を安全に使用するためには、血糖値異常のメカニズムの全容を明らかにし、個別の患者における血糖値異常の予測や予防法の開発につなげることである。 本研究により、非定型抗精神病薬による血糖値異常のメカニズムを明らかにすることができ、今後の薬物療法の安全性の向上に大きく貢献するものと期待される。
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