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脂質生合成調節因子MLXIPLに作用するマイクロRNAに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 19K07198
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分47060:医療薬学関連
研究機関北海道医療大学

研究代表者

柴山 良彦  北海道医療大学, 薬学部, 教授 (90593822)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワードマイクロRNA / MLXIPL / ヒストン修飾 / ChREBP / NASH / NAFLD / miR-4685-5p / miR-4763-3p / 脂肪肝 / microRNA / 脂質生合成
研究開始時の研究の概要

非飲酒者の脂肪肝は非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)と呼称されており、有病率の高い肝疾患であるが、その有効な治療法や診断法は確立されていない。糖質の過剰摂取は脂肪肝の原因となるが、糖質から脂質への生合成を活性化させる転写調節因子であるMLXIPLの機能が注目されている。しかしながら、MLXIPLの生合成、臓器特異性の多くは不明である。本研究ではmRNAの蛋白質翻訳を抑制するマイクロRNAとMLXIPLの発現に着目し、それらの機能研究を行う。得られた研究成果は、薬物療法の有効性向上およびバイオマーカー開発の一助となることが期待される。

研究成果の概要

MLXIPLはトリグリセリド合成を担う遺伝子群を糖質濃度依存的に活性化させる転写因子である。本研究では相補的に結合するマイクロRNA(miR)について分析した。miR-127-5pおよび-129はMLXIPL発現を有意に抑制することを見出した。高脂肪食を50週間自由摂取させたマウス肝臓において、miR-127と -134は上昇し、血漿中でも上昇することが認められた。それらの遺伝子上流にある転写開始領域について分析したところH3K27Acは有意に上昇していた。これらの結果から高脂肪食はエピジェネティックな変化を及ぼし、miR発現が変化することで細胞機能に影響を及ぼす可能性が示唆された。

研究成果の学術的意義や社会的意義

食事環境は生活習慣病の発症に影響する重要な因子であるが、その分子生物学的機序は不明な点が多い。本研究ではトリグリセリド合成や糖質濃度依存的にエピジェネティックな変化を司る転写因子であるMLXIPLと、その相補的なマイクロRNA(miR)に着目して研究を行った。miR-127はMLXIPLを抑制すること、高脂肪食により肝臓と血清での発現量が上昇することを見出した。高脂肪食は生活習慣病の発症に影響するが、本研究の結果はmiR-127とMLXIPLが薬物治療およびバイオマーカーとして応用できる可能性を示唆している。

報告書

(4件)
  • 2021 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2020

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 高脂肪食の長期摂取がマイクロRNA発現に及ぼすマウスにおける影響2020

    • 著者名/発表者名
      柴山良彦、中川勉、久保義忠
    • 学会等名
      第41回日本臨床薬理学会学術総会
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2023-01-30  

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