研究課題/領域番号 |
19K07202
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47060:医療薬学関連
|
研究機関 | 帝京平成大学 |
研究代表者 |
濱田 和真 帝京平成大学, 薬学部, 准教授 (90596884)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
|
キーワード | 2型糖尿病 / 脂肪肝 / 薬物性肝障害 / ミトコンドリア / 肝免疫環境 / オミクス解析 / RNA-seq / ネットワーク解析 / 疾患モデル / 肥満 / 代謝性疾患 / ミトコンドリア応答性 / 非アルコール性脂肪性肝疾患 / 肝毒性 / 初期免疫応答 / 自然免疫 / プロテオーム / バイオインフォマティクス / 糖尿病 / DAMP / ミトコンドリアDNA / 細胞死 / 炎症 / 肝障害 / 薬物代謝 / 肝免疫 / 制御性T細胞 / 薬物感受性 |
研究開始時の研究の概要 |
薬物性肝障害(DILI)は、自己反応性T細胞を抑制するCTLA4の機能阻害が関与する。よって、CTLA4依存的にT細胞機能を抑制するCD4CD25陽性制御性T細胞(Treg)はDILI発現に重要な役割を果たすと考えられる。本研究では2型糖尿病のDILI感受性を規定する機序をTreg減少により形成される肝免疫環境の解析から明らかにし、2型糖尿病のDILI発現予防や早期回復などの新規な治療戦略を探索する。
|
研究成果の概要 |
2型糖尿病脂肪肝モデル動物を用いて肝免疫環境に関する解析を実施した。ミトコンドリア膜障害で漏出する自己由来の炎症・免疫応答誘導分子は非糖尿病ミトコンドリアとは異なること、糖尿病肝組織の遺伝子発現プロファイルに免疫学的相違が存在することをオミクスデータに基づき明らかとし、2型糖尿病の脂肪肝病態時における薬物性肝障害の宿主感受性を説明する機構として免疫学的背景の違いを示した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
疾患・病態という宿主因子を免疫応答性の相違と捉え、2型糖尿病脂肪肝における免疫環境をオミクスデータに基づく生命情報科学的手法を用いた解析を導入して明らかとした。特に不明な点が多い肝毒性初期免疫応答としてミトコンドリアを起点とした肝細胞応答に迫った。得られた成果は肝毒性応答の全体像をシステムとして包括的に理解することにつながり、肝免疫に着目した肝障害回避、予測、治療戦略開発に加え、ライフスタイル変化に伴い世界中で増加している脂肪性肝疾患の分子病態解明、創薬標的同定、それら研究領域の技術創出に知見を与えるものである。
|