研究課題/領域番号 |
19K07218
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47060:医療薬学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
前田 真貴子 大阪大学, 大学院薬学研究科, 准教授 (70461168)
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研究分担者 |
藤尾 慈 大阪大学, 大学院薬学研究科, 教授 (20359839)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 国際共同研究 / ゲノム薬理学 / 循環器系疾患 / 民族差 / 循環器疾患 / 臨床研究 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、国内外の心不全治療GLにおいて、心不全発症・進展予防薬として用いられるワルファリン及びβ受容体遮断薬について、遺伝及び環境(非遺伝)要因を考慮し、Real Worldにおける有用かつ有益な投与計画に関する新たなエビデンスを構築するため、以下の臨床研究を実施する: I. ゲノム情報に基づくワルファリン維持投与量決定法の有用性及び有益性の検討 II. 心不全を有するアジア人を対象としたβ受容体遮断薬の国際間用量比較研究
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研究実績の概要 |
心不全患者におけるカルベジロール(以下、本剤)の投与は、最小用量(2.5㎎/day)から開始し、慎重な観察の下、患者の忍容性に応じて、漸増投与がなされる。承認されている本剤最大投与量は、日本では20mg/dayであるが、米国は100㎎/dayとなっている。本研究では、日本人患者における低用量投与は十分な効果を得ることができているかについて、高用量投与が可能なアジア系アメリカ人を対象に比較観察することとした。更に、高用量投与されるアジア系アメリカ人における本剤に対する忍容性についても調査することとした。その結果、実際に日本人患者群の平均最大投与量(11.3±6.5㎎/day)は米国患者群(白人;39.2±23.5㎎/day、アジア系アメリカ人;33.6±21.8㎎/day)と比較して半量以下となっていたが、薬剤による心機能への影響等を含めた有効性については、日本人患者群及び米国人患者群は同程度であった。薬剤に対する忍容性について、投与中断及び投与量減量を経験した患者の割合で評価したところ、高用量を投薬されていたアジア系アメリカ人において、中断・減量を経験する患者の割合が高く、忍容性が低いものと考えられた。以上のことより、本剤の応答性には遺伝的要因が関与しており、一部のアジア系心不全患者においては、本剤低用量投与によって適切な有効性及び安全性が得られる可能性が示唆された。現在、患者背景の違いを考慮して追加解析を実施し、得られた結果の頑健性を確認している。 また、遺伝・環境要因によって投与量が大きく影響されるワルファリンについて、日本人の心房細動患者を対象に構築された予測式が補助人工心臓装着(以下、LVAD)患者にも応用可能であることを確認したが、遺伝的要因の影響を受けるため、日本人には日本人のデータを用いて構築された予測式がより予測精度が高くなることが示唆された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
コロナの影響により、国際共同臨床研究の進捗が遅れたため。
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今後の研究の推進方策 |
新たな考察を得るため、更なる解析を進める。また、これまでの成果については報告(論文投稿)を完了する予定。
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