研究課題/領域番号 |
19K07225
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47060:医療薬学関連
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研究機関 | 岐阜医療科学大学 (2020-2022) 静岡県立大学 (2019) |
研究代表者 |
世戸 孝樹 岐阜医療科学大学, 薬学部, 准教授 (30744974)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 光安全性 / 皮膚曝露 / 活性酸素種 / Reactive oxygen species / ROS |
研究開始時の研究の概要 |
オゾン層の破壊により,太陽光からの紫外線曝露が近年問題となっており,これに伴い医薬品や化粧品による薬剤性光線過敏症が重要な副作用として注目を集めている.本研究では医薬品開発の初期段階にて本副作用を回避するため,化学物質の光化学的特性ならびに皮膚への曝露を指標とした光安全性評価のためのスクリーニングシステムを提示することを目的としている.さらに社会的に重要となっている動物福祉について本研究を通じて実験動物の犠牲を減らすことのできるよう,動物実験に依存しない光安全性評価システムの提案を目指し,研究を進めていく.
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研究成果の概要 |
本研究では光毒性の発症機序である化学物質の光反応性および皮膚内動態評価を基盤とし,特に動物実験に依存しない光安全性評価系の開発を目指した.皮膚内動態評価の動物実験代替法として,摘出皮膚を用いた in vitro 皮膚透過性試験を導入することで,実験動物数の削減をしつつ,光反応性評価の結果と組み合わせることで信頼性の高い化学物質の光安全性評価が可能であった.また,摘出皮膚の代替として人工膜による皮膚内動態評価法の確立を示唆する結果も得られた.開発した光安全性評価系は医薬品・化粧品開発における光安全性評価および動物福祉に寄与することができ,国民の健康と医療・産業の発展に貢献できるであろう.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
化粧品開発における動物実験の完全撤廃に代表される昨今の動物福祉に対する国際的な流れを鑑みると,光安全性評価においても in vivo 試験に頼らない試験系の構築が必要である.本研究で構築した光安全性評価系では皮膚内動態評価において摘出皮膚を用いるものの,動物福祉に貢献しうる成果を示すことができたと考える.また,人工膜を用いた系を導入した光安全性評価系の構築とその feasibility について継続的に検証していくことで,より動物福祉に貢献できる光安全性評価系の提供が可能になるであろう.
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