研究課題/領域番号 |
19K07230
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47060:医療薬学関連
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
河添 仁 慶應義塾大学, 薬学部(芝共立), 准教授 (60527563)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 悪心・嘔吐 / 抗精神病薬 / ドラッグ・リポジショニング / パイカ行動 / カオリン / 抗がん剤 / バイオマーカー |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、臨床的課題であるCINVの更なる改善を目的に行う。マウスを用いて、悪心・嘔吐の代償行動として知られるパイカ行動を主要評価項目とした新たな実験システムを用いて、摂食量、飲水量および活動度の同期的変化を測定する。リバース・トランスレーショナル・リサーチとして、CINVに有効な非定型抗精神病薬のスクリーニングを行う。また、非定型抗精神病薬の制吐作用機序についても、各種受容体拮抗薬を用いて検証する。さらに、CINVのバイオマーカーとして、消化管ホルモンの分泌量を測定して、パイカ行動との相関性について検証する。
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研究成果の概要 |
臨床現場において、抗がん剤に伴う悪心・嘔吐は患者の生活の質を著しく低下させるため、良好にコントロールする必要がある。より制吐効果が高い薬の開発は抗がん剤治療継続率、治療効果および患者の生活の質の向上に繋がることが期待される。本研究では、マウスとラットを用いた行動薬理学の実験を行い、オランザピン以外にも精神疾患領域で用いられている薬剤らが抗がん剤の吐き気止めとしても使える可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、臨床で問題となる抗がん剤に伴う悪心・嘔吐に対する新たなより制吐効果が高い薬の開発は抗がん剤治療継続率、治療効果および患者の生活の質の向上に繋がる。抗精神病薬は精神疾患領域で長期に渡る使用実績があり、医療経済の観点からも有意義であり、安全で有効な制吐薬として社会的意義が大きいと考える。
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