研究課題/領域番号 |
19K07246
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分48010:解剖学関連
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
今崎 剛 神戸大学, 医学研究科, 特命助教 (60631661)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 転写 / クライオ電子顕微鏡単粒子 / 超分子複合体 / 難溶性タンパク質 / 転写制御 / クライオ電子顕微鏡単粒子解析 |
研究開始時の研究の概要 |
転写メディエーター複合体はRNAポリメラーゼIIの転写開始時制御を行う超分子複合体である。CDKモジュール(CDKM)は転写メディエーター複合体の一部で活性のON/OFFを切り替える重要因子であり、その変異は精神性疾患, 大腸癌、肉腫など疾病とも関連しているが転写制御機構は未だ不明である。 本研究ではCDKM転写制御機構解明のため、その制御機構解明を目指す。CDKMのクライオ電子顕微鏡単粒子解析による高分解能構造解析、生化学的同定を行い、CDKMのリン酸化機構、メディエーター転写抑制機構、CDKMに数多くある疾病原因変異、ほとんどの残基は進化的にも保存されている、と活性との関連を解明する。
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研究成果の概要 |
転写メディエーター複合体はRNA ポリメラーゼII (Pol II)を仲介する転写制御を行う超分子複合体である. 転写メディエーター複合体は4つのモジュール、25以上のサブユニットから構成される. そのうち4つのサブユニットから構成されるCDKモジュールは, キナーゼドメインを介してリン酸化による転写活性化, 他タンパク質との相互作用による抑制によりメディエーター機能のON/OFFを行う. 本研究では超分子複合体調製技術の開発, クライオ電子顕微鏡単粒子解析によるCDKモジュールの構造解析を行い, そのリン酸化機能の一端を明らかとした.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
超分子複合体は転写におけるPol II, 翻訳における Ribosome, スプライシングにおけるスプライソソームのように, 生命活動の重要な役割を担う. 組換えタンパク質発現系を用いた超分子複合体の調製方法は, それらの研究には必須であり, 本研究により開発された方法を適用可能である. CDKモジュールはPol II転写制御の重要因子であり, その分子メカニズムの解明はメディエーター機能の不全を原因とする疾患研究の土台となる.
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