研究課題/領域番号 |
19K07248
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分48010:解剖学関連
|
研究機関 | 香川大学 |
研究代表者 |
川合 克久 香川大学, 医学部, 助教 (80534510)
|
研究分担者 |
荒木 伸一 香川大学, 医学部, 教授 (10202748)
江上 洋平 香川大学, 医学部, 講師 (80432780)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
|
キーワード | エンドサイトーシス / Rab GTPase / マクロピノサイトーシス / RabGTPase / 小胞輸送 / macropinocytosis / macrophage / optogenetics / マクロパイノサイトーシス / マクロファージ / 低分子量Gタンパク質 |
研究開始時の研究の概要 |
マクロパイノサイトーシスは細胞による大型で非選択的な物質取り込みである。我々は、従来のマクロパイノサイトーシスとは形態的に異なる全く新しい取り込み様式を見出した。本研究は、新規非分解系エンドサイトーシスの生理的機能を明らかにすることを目的としている。主に顕微鏡観察(蛍光顕微鏡および走査性電子顕微鏡)を用い、輸送される分子の同定や新規非分解系エンドサイトーシスの機能不全による細胞への影響を解析する。病原菌やウイルスは細胞内においてリソソームでの分解を逃れることでその感染が成立する。新規輸送経路の分子調節機構の解明は、ウイルスや病原菌の感染予防の創薬ターゲットを提案する知見になると考える。
|
研究成果の概要 |
マクロピノサイトーシスは細胞による外環境の大型の取り込みである。我々は形態的にマクロピノサイトーシスに似たRab10陽性管状エンドサイトーシス(Rab10陽性TE)を見出している。本研究目的はRab10陽性TEの分子基盤とその生理的意義の解明である。我々はRab10陽性TEが輸送する分子として、免疫チェックポイントに関わるPD-L1を同定した。また、Rab10陽性TEに局在する分子として、小胞体標的化膜タンパク質であるTMCC1を見出した。非常に興味深いことに、TMCC1は管状構造からRab10が消失する時期に最も強く局在した。よって、Rab10陽性TEの後期において小胞体の関与が示唆された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
Rab10陽性管状エンドサイトーシス(Rab10陽性TE)は非分解系の取り込みであり、膜成分のリサイクリングに関わることが予想される。しかしながら、Rab10陽性TEの分子基盤はほとんど不明である。本研究で明らかとなったRab10陽性TEへの小胞体標的化分子であるTMCC1の関与は、リサイクリング機構における小胞体の新たな役割の存在を示唆している。近年、オルガネラコンタクトサイトにおける膜輸送の制御が非常に注目を集めている。本研究成果であるRab10陽性TEと小胞体の関連は、この点において大変興味深い。
|