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上行性疼痛制御系モジュレーター分子としてのBDNF

研究課題

研究課題/領域番号 19K07260
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分48010:解剖学関連
研究機関兵庫医科大学

研究代表者

小林 希実子  兵庫医科大学, 医学部, 講師 (70418961)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワード脊髄後角 / 脳由来神経成長因子 / 投射ニューロン / 腕傍核 / 神経障害性疼痛 / 炎症性疼痛 / BDNF
研究開始時の研究の概要

侵害受容ニューロンは主に脊髄後角の二次ニューロンとシナプスを形成する。ここには投射ニューロンと介在ニューロンが存在し、近年介在ニューロンにより構築される局所回路が痛みや痒みシグナルのプロセシングに重要であることが多数報告されているが、投射ニューロンに関してはどのような分子が痛みシグナルの伝達や痛みの可塑性に関与するのか、さらに痛みにより引き起こされる不快情動や抑鬱行動のメカニズムに関してわかっていない。そこで我々は末梢炎症や神経障害性疼痛により投射ニューロンがどのような変化をもたらすことで痛みの可塑性が形成され、過剰な痛みや抑鬱行動が引き起こされるのかという疑問に対し研究を進める。

研究成果の概要

疼痛モデル動物において損傷あるいは炎症時の脊髄後角における脳由来神経成長因子Brain derived neurotrophic factor (BDNF) の役割を検討した。BDNFは末梢神経損傷や末梢炎症後の脊髄後角の投射ニューロンで発現しており、痛みの上行性調節への関与が示唆された。投射先のひとつである腕傍核は不快情動創出に関係が深い場所であることから痛みの可塑性の形成と不快情動へのBDNFの関与が示唆される。

研究成果の学術的意義や社会的意義

BDNFと痛みについては末梢神経損傷後にDRGで増加するBDNF、マイクログリアで増加するBDNFといった報告が多数なされているが、上行性の制御に関与することは新しい発見である。疼痛の最も悲劇的な結果である抑鬱症状および疼痛カタストロフィーの治療対象として、上行性入力としてBDNFの関与を明らかにすることで、痛みや、痛みが引き起こす抑鬱に対する早期の対応方法の発見に繋がると考える。

報告書

(4件)
  • 2021 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2019-04-18   更新日: 2023-01-30  

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