研究課題/領域番号 |
19K07261
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分48010:解剖学関連
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研究機関 | 旭川医科大学 |
研究代表者 |
甲賀 大輔 旭川医科大学, 医学部, 准教授 (30467071)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | ゴルジ装置 / 一次線毛 / 走査電子顕微鏡 / 3D / 下垂体前葉 / SEM / 連続切片SEM法 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、①下垂体前葉内分泌細胞における一次線毛の形態学的解析、②発生・分化・成長過程における一次線毛の構築起点の解明、③革新的な3Dイメージング技法による線毛のレセプター機能の解明について、3つの研究テーマを順次進め、下垂体前葉における一次線毛の大局的構造と存在意義を明らかにする。
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研究実績の概要 |
1.連続切片SEM(走査電子顕微鏡)・3D再構築法による、下垂体前葉ホルモン産生細胞のゴルジ装置・一次線毛の形態解析:昨年度に引き続き、下垂体前葉各ホルモン産生細胞[成長ホルモン(GH)産生細胞、乳腺刺激ホルモン(PRL)産生細胞、性腺刺激ホルモン(GTH)産生細胞、甲状腺刺激ホルモン(TSH)産生細胞、副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)産生細胞]のゴルジ装置、中心小体、一次線毛の空間的配置関係に注目し、3D再構築モデルを作製した。これまでの研究期間を通し、多くの再構築モデルを作製することができており、各ホルモン産生細胞に特異的なゴルジ装置や一次線毛の3D構築の解明に成功した。本研究結果は、現在、論文執筆中である。 2.3D免疫電顕法の確立:3D免疫電顕法は、連続切片SEM・3D再構築法に免疫電顕法を組み合わせた新たな電顕技術である。様々なゴルジ関連分子の局在[具体的には、シス関連分子(GM130)とトランスゴルジネットワーク関連分子(TGN38)]を3D再構築モデルに加味することに成功した。近日中に論文投稿予定。 3.新たなSEM技術の開発:オスミウム浸軟法(オルガネラを直接SEM観察できる手法)と超薄切片像を相関させる新たな電顕技術開発に着手している。近年は、オスミウム浸軟像と免疫電顕切片像との相関解析も可能になっている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
共同研究者と対面による研究打ち合わせを何度か行うことができ、より深い研究ディスカッションの機会を得ることができた。また、関連学会へのオンサイト参加も可能となり、有益な情報を得ることができただけでなく、共同研究への進展も数多く実った。連続切片の切削や3D再構築像の作製など、多くの時間を要する研究テーマであるが、これまでの成果をまとめ、論文執筆に向け、最終的なデータを準備することができた。
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今後の研究の推進方策 |
①「連続切片SEM・3D再構築法による下垂体前葉ホルモン産生細胞のゴルジ装置・一次線毛の形態解析」に関する論文の執筆・投稿・受理を目指す。 ②「3D免疫電顕法」に関する論文の執筆・投稿・受理を目指す。 ③ 新規電子顕微鏡技術を応用した共同研究への展開を目指す。
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