研究課題/領域番号 |
19K07265
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分48010:解剖学関連
|
研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
辻 琢磨 順天堂大学, 大学院医学研究科, 特任助教 (40725628)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | ホスファチジルセリン / スクランブラーゼ / 電子顕微鏡 / 凍結割断レプリカ標識法 / 小胞体 / 凍結割断レプリカ法 / 膜脂質の非対称性分布 / 膜脂質の偏在性分布 / ホスファチジルイノシトール-(4,5)-二リン酸 / 膜脂質 |
研究開始時の研究の概要 |
私達は新規に確立したホスファチジルセリン(PS)可視化法により、PSが小胞体膜の細胞質側に豊富に存在すること、細胞質Ca2+の上昇により小胞体膜内腔側にPSが出現し、同時に核膜PSが著しく増加すること等、新しい知見を得ました。本計画ではこれらをさらに発展させ、Ca2+依存的に細胞内PS分布が変化する分子機構、そしてその生物学的役割について研究します。さらに細胞内PS分布と疾病との関係を明らかにします。
|
研究成果の概要 |
ホスファチジルセリン(PS)は主要な負電荷リン脂質であり、細胞表面膜では細胞質側リーフレットに豊富で、外層に少ない非対称性に分布する。細胞膜タンパク質TMEM16FはCa2+により活性化され、細胞質側PSを外層に輸送することが報告されている。我々は急速凍結・凍結割断レプリカ標識法を用いて、MEF細胞の小胞体膜ではPSは細胞質側リーフレットに豊富な非対称性分布であり、細胞質Ca2+濃度上昇により、小胞体膜タンパク質TMEM16K依存的に内腔側リーフレットに輸送されることを見出した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
細胞膜スクランブラーゼTMEM16F/ANO6は細胞内カルシウム濃度の上昇により活性化し、細胞質側のPSを細胞外側に輸送する。細胞内にもTMEM16ファミリー分子が存在し、全身性に発現するTMEM16K/ANO10は脊髄小脳変性症の原因遺伝子である。本研究で得られた成果は基礎生物学分野のみならず、医学的にも重要性が高いと言える。
|