研究課題
基盤研究(C)
老化促進マウスやラットを使って、不活動および老化に伴う活性酸素産生とX線照射による生体への悪影響を、マンガン・SOD投与で防止できるか、否かについて追求する。X線照射は、各種レベルの強度や照射時間等を組み合わせて、実施する。MnSODまたはそれを含まないリン酸緩衝液 (PBS) を毎日投与するグループに分けて、血液、筋、脳などにおける特性を分析する。
身体活動抑制や老化による活性酸素産生や宇宙放射線被曝による悪影響は、深刻な健康問題である。そこで、これらの解消策を探る目的で、マウスおよびラットにおける老化、後肢筋活動抑制、それにX線照射が、抗重力筋であるヒラメ筋における遺伝子およびタンパク質発現に及ぼす影響およびrecombinantmanganese superoxide dismutase (rMnSOD) の腹腔内投与の効果を追求した。その結果、老化に伴う遺伝子およびタンパク質発現の変化は、rMnSOD投与により抑制された。しかし、X線照射により誘発された変化の抑制はマイナーであった。
高齢社会が抱える老化や不活動による活性酸素による生体諸機能における悪影響は、憂慮される健康問題である。抗酸化機能を持つ各種の食物等がマスコミをにぎわせているが、特効薬となるものの開発には至っていない。そこで、本研究で示唆されたrMnSOD投与の効果は、この問題の解決にある種のヒントを与えてくれたと思われ、学術的にも社会的にも有意義な示唆が得られたものと確信する。
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