研究課題/領域番号 |
19K07310
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分48020:生理学関連
|
研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
河尾 直之 近畿大学, 医学部, 講師 (70388510)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
|
キーワード | 筋骨連関 / DKK2 / 骨粗鬆症 / サルコペニア / マイオカイン / Dkk2 / メカニカルストレス / Wnt-βカテニン経路 |
研究開始時の研究の概要 |
加齢と共に重要度が増す骨粗鬆症とサルコペニアには共通した病態機序の存在が示唆されている。近年、筋と骨の相互作用(筋骨連関)が注目されており、骨粗鬆症とサルコペニア両者の病態への寄与が示唆されているが、その詳細は不明である。本研究課題では、骨粗鬆症とサルコペニアに共通した要因として重要なメカニカルストレスの変化により骨格筋で変動する体液性因子として、古典的Wnt-βカテニン経路の阻害因子に着目し、筋骨連関の観点から、古典的Wnt-βカテニン経路を介した骨代謝および筋量調節機構や骨粗鬆症とサルコペニアに共通した病態機序を明らかにしたい。
|
研究成果の概要 |
本研究課題では、メカニカルストレスの変化によって骨格筋で発現が変動する体液性因子として、古典的Wnt-βカテニン経路の阻害因子であるDickkop (DKK)2に着目し、メカニカルストレスによって誘導される筋と骨の相互連関におけるDKK2の役割と作用機序を検討した。これまでの研究成果として、メカニカルストレス低下およびアンドロゲン欠乏によって筋でのDKK2発現が増加することが明らかになった。さらに、DKK2はマイオカインとして、メカニカルストレス低下およびアンドロゲン欠乏による骨量の減少に寄与することが示唆された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、メカニカルストレスに応答して骨格筋で発現が変化する新しいマイオカインとして、古典的Wnt-βカテニン経路阻害因子であるDKK2に着目し、筋と骨のネットワークの視点から、DKK2が非荷重およびアンドロゲン欠乏によるサルコペニアと骨粗鬆症に寄与することを初めて報告した。さらに、本研究成果から、DKK2は骨粗鬆症とサルコペニアに共通した病態機序に寄与することが示唆され、骨粗鬆症とサルコペニアの診断に有用な血中マーカーや治療標的となる可能性が考えられた。
|