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がん性胸腹膜炎の病態解明を基盤としたネオ抗原特異的がん免疫療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 19K07330
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分48030:薬理学関連
研究機関金沢医科大学

研究代表者

小屋 照継  金沢医科大学, 医学部, 助教 (70807164)

研究分担者 下平 滋隆  金沢医科大学, 医学部, 教授 (80345751)
石垣 靖人  金沢医科大学, 総合医学研究所, 教授 (20232275)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワードがん性胸腹膜炎 / ネオアンチゲン / 樹状細胞 / マクロファージ / 抗原提示細胞 / がんワクチン / がん免疫 / ネオ抗原 / 樹状細胞ワクチン / ストローマ細胞
研究開始時の研究の概要

遺伝子変異で生じた新生抗原(ネオ抗原)を標的とするがん免疫療法は、有望ながん治療として期待される。一方で、個々のネオ抗原の同定、治療に必要なネオ抗原特異的T細胞の誘導技術、免疫抑制のがん微小環境の改善は課題である。我々はヒトのがん性胸腹膜炎の病態解析は、有用ながん免疫応答の病態モデルであると着目した。本研究では、がんゲノム診断と再生医療の技術を駆使し、ネオ抗原の同定及び抗腫瘍作用の鍵となるがん微小環境を解明し、NK細胞様の殺腫瘍性と抗原提示能を有するInterferon-樹状細胞(特許第6334810号)を用いて、強い抗腫瘍効果を発揮するネオ抗原特異的T細胞の誘導技術を確立する。

研究成果の概要

遺伝子変異で生じた新生抗原(ネオアンチゲン)を標的とするがん免疫療法は、有望ながん治療戦略として期待されるが、患者個別のネオアンチゲンの同定 ネオアンチゲン特異的T細胞の誘導技術、がん微小環境の改善は課題である。我々は、進行期膵がんに伴うがん性胸水の解析から、患者個別のSMAD4 P130Lネオアンチゲンを見出し、SMAD4 P130Lネオアンチゲン特異的CD8+T細胞を誘導する抗原提示細胞ワクチンを確立した。さらに、がん性胸水にCD14+CD68+CD163+TIM-3+マクロファージの存在を明らかにし、免疫抑制環境を改善させるために標的となる可能性が示唆された。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究成果により、患者個別のネオアンチゲンをin silico予測し、優れた誘導能の証明されたネオアンチゲンワクチンを患者に投与することで、高い抗腫瘍作用の期待されるがんワクチン療法の確立に繋がると期待される。また、がん微小環境のマクロファージは、免疫抑制環境を改善させるために標的となる可能性が示唆された。マクロファージを標的とした免疫抑制の解除は、がんワクチンと相乗効果が期待される。本研究成果に基づいて、安全性を検証するネオアンチゲン-抗原提示細胞がんワクチン療法の安全性試験(jRCTc040210109)が進行中である。

報告書

(1件)
  • 2021 研究成果報告書 ( PDF )

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2023-01-30  

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