研究課題/領域番号 |
19K07367
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分48040:医化学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
網代 将彦 京都大学, 医学研究科, 特定講師 (60761864)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | RNAスプライシング / 癌免疫 / 遺伝病 / 病原性スプライシング / RNAバイオロジー / スプライシング抗原 / スプライシング変異 / 疾患モデル動物 / 低分子化合物 / アンチセンス核酸薬 / 偽エクソン / がん / 嚢胞性線維症 / 家族性自律神経異常症 / CLK阻害剤 / 人工知能 / スプライシング / SRSF / 深部イントロン / CLK / 選択的スプライシング |
研究開始時の研究の概要 |
遺伝性疾病の一部は特定遺伝子のRNAスプライシング異常に起因する。これまでの解析から深部イントロン性変異に起因する偽エクソン以上の一部がcdc-like kinase (CLK)を介した共通のメカニズムにより制御されることが明らかになった。本研究課題ではそれら偽エクソン性疾患の細胞モデル、動物モデルを用いた解析からその制御形態の詳細を解き明かすとともに治療標的としての可能性を検討する。
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研究成果の概要 |
RNAスプライシング制御は遺伝子発現の多様性を生む基本的プロセスであり、その恒常的制御の破綻は数多くの疾患原因にもなる。本研究では、疾患関連スプライシング異常について、選択的スプライシング制御因子Serine/Arginine-rich Splicing Factor (SRSF)とそのリン酸化制御を担うCDC-like kinase (CLK)の機能と関連した制御に着目して解析を進めた。本課題を通して、複数の遺伝性疾患やがん免疫応答と関連したスプライシング制御メカニズムを解明するとともに、アンチセンス核酸や低分子化合物を用いた治療介入の有効性を示す成果を得た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
スプライシング制御異常と関連する疾患は数多く報告されている。しかし、個々のスプライシング異常に関する制御因子は多くの場合解明されていない。本研究課題では、個々の制御メカニズムを理解することで、アンチセンス核酸や低分子化合物による新規の治療介入の可能性を示した。また、科学的知見が特に少ない深部イントロン領域のスプライシング変異について制御機構を示すとともに、新規のスプライシング変異に関しても報告を行った。これらの研究成果は、病的スプライシング制御の理解という学術的意義、そして診断・治療への貢献という社会的意義を有する。
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