研究課題/領域番号 |
19K07377
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分48040:医化学関連
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研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
天野 恭志 近畿大学, 医学部, 助教 (20549331)
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研究分担者 |
岡田 斉 近畿大学, 医学部, 教授 (20280620)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | IBD / Sirtuin / 線維化 / Sirt1 / 炎症性腸疾患 / Sirtuin-NAD+経路 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、炎症性腸疾患における線維芽細胞に着目し、①線維化を促進する主要因子TGFbによってSirt1がどのように抑制されるのかについて解明する。そして、②ニコチンアミドモノヌクレオチドによって、線維化を抑制する遺伝子群の探索を行う。さらに、③炎症性腸疾患マウスモデルにおいて、ニコチンアミドモノヌクレオチドによる線維化を抑制する機構について解明する。本成果は、近年、生活習慣の変化により患者数が増加している炎症性腸疾患に対する治療標的や予防医学の発展に寄与し得ると考える。
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研究成果の概要 |
本研究では、NMNによるSirt1-NAD+経路の活性化により、炎症性腸疾患における“線維化”を抑制する機構を解明するために研究を行ってきた。線維芽細胞の活性化におけるSirt1の発現を解析するために野生型マウス胎仔線維芽細胞に対しTGFbにより刺激したところ、Sirt1タンパク質の発現や細胞内NAD+量が抑制された。そして、炎症性腸疾患マウスモデルを用いて、大腸の線維化について解析したところ、NMNを投与したマウスでは線維化が抑制された。また、ミトコンドリア機能解析を行った結果、Sirt1機能欠損マウス由来細胞では野生型細胞と比較して酸素消費速度などが有意に低下していた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今回申請者らは、炎症性腸疾患における“線維化”におけるSirt1-NAD+経路の機能に着目し、本分子経路がミトコンドリアの機能を介して線維化形成を抑制することを示した。
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