研究課題/領域番号 |
19K07387
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49010:病態医化学関連
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研究機関 | 岐阜薬科大学 |
研究代表者 |
中村 信介 岐阜薬科大学, 薬学部, 講師 (80815613)
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研究分担者 |
鎌田 春彦 国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所, 医薬基盤研究所 創薬デザイン研究センター, プロジェクトリーダー (00324509)
原 英彰 岐阜薬科大学, 薬学部, 学長 (20381717)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 加齢黄斑変性 / 脈絡膜血管新生 / 線維性瘢痕 / 線維化 / 網膜色素上皮細胞 / 中和抗体 / HB-EGF / 血管新生 |
研究開始時の研究の概要 |
滲出型加齢黄斑変性は、脈絡膜血管から発生する異常血管新生によって網膜が障害される病気で、視力低下の一因として網膜下線維瘢痕が考えられている。しかし、線維瘢痕の発生機序は不明であり、有効な治療法が存在しない。申請者らは、脈絡膜血管新生の発生機序にheparin-binding epidermal growth factor-like growth factor (HB-EGF) が関与していることをすでに見出しており、本研究において眼内線維化瘢痕形成に対するHB-EGFの関与を解明し、独自開発した抗HB-EGF抗体の線維化瘢痕への作用を詳細に検討する。
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研究成果の概要 |
レーザー誘発脈絡膜血管新生モデルマウスの網膜色素上皮において、collagen-1で標識された線維性瘢痕の内部もしくは近傍でProtein Xの明瞭な局在が確認された。さらに、Protein Xが網膜色素上皮細胞の線維化を促進することを明らかにした。Protein Xにおける機能エピトープ領域構造を特定し、既存抗体よりも中和活性に優れた機能抗体の創出に成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
滲出型加齢黄斑変性の慢性期では、脈絡膜血管新生に伴う線維性瘢痕が形成され、不可逆的な視力低下を引き起こすことが知られる。しかし、眼内線維化病態の発症及び進行を防ぐ治療法は未だ確立されていない。本研究で作製した抗X抗体は線維性瘢痕を対象にした滲出型加齢黄斑変性の長期治療マネジメントに有用な治療薬になる可能性が期待できる。
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