研究課題/領域番号 |
19K07400
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49010:病態医化学関連
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
高橋 晴美 神戸大学, 医学研究科, 特命准教授 (50546489)
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研究分担者 |
柴崎 忠雄 神戸大学, 医学研究科, 客員准教授 (00323436)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 膵島 / 膵β細胞 / Epac2 / cAMP / 糖尿病 / インスリン分泌 |
研究開始時の研究の概要 |
膵β細胞からのインスリン分泌は生体の糖恒常性維持において重要である。本研究では、膵島の三次元構造の形成・維持の分子機構を、特にインクレチン/cAMPの下流シグナルであるEpac2/Rap1による細胞接着制御機構に焦点を当てて明らかにすることを目的とする。本研究の成果は膵島構造から見た糖尿病の病態解明のみならず、糖尿病治療薬として広く使用されるインクレチン関連薬のこれまで知られていなかった作用の解明および新たな治療戦略の確立に貢献することが期待される。
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研究成果の概要 |
膵β細胞からのインスリン分泌は生体の糖恒常性維持において重要であり種々の因子によって制御されるが、膵島の三次元構造の維持も正常なインスリン分泌制御に重要であることが知られている。本研究では、Epac2シグナルの膵島構造維持および細胞接着における役割に着目して研究を推進した結果、代表者らが見いだした膵β細胞に発現する新規Epac2アイソフォームが主に細胞接着に関与し、既知のEpac2アイソフォームが主にインスリン分泌を担うことが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果は膵島における細胞接着および三次元構造維持のメカニズム解明に繋がるものであり、糖尿病の病態解明のみならず、新たな治療標的の発見や新規治療戦略確立の基礎となり得る。また、膵島構造の維持がインスリン分泌等の機能維持にも重要であることから、効果的な膵島形成や膵島機能維持法など、膵β細胞の再生医療や膵島移植への応用も期待できる。以上のことから臨床医学的な意義が大きい。
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