研究課題/領域番号 |
19K07407
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49010:病態医化学関連
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研究機関 | 金沢医科大学 |
研究代表者 |
米倉 秀人 金沢医科大学, 医学部, 教授 (80240373)
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研究分担者 |
佐々木 洋 金沢医科大学, 医学部, 教授 (60260840)
大塚 哲 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (40360515)
池田 崇之 金沢医科大学, 医学部, 准教授 (00374942)
吉冨 泰央 金沢医科大学, 医学部, 講師 (80399039)
高辻 英仁 (齋藤) 金沢医科大学, 医学部, 助教 (40768959)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 白内障 / 水晶体 / 上皮間葉転換(EMT) / Otx2 / Decorin / トランスジェニックマウス / 紫外線 |
研究開始時の研究の概要 |
白内障は紫外線(UV)の関与が明らかになっているが、発症の分子機構の詳細は未だ不明である。本研究課題の問いは、生体にある水晶体はUV暴露によりどのような遺伝子発現変化が引き起こされ、それがどのように白内障発症につながるのか?である。 我々は、UV照射したマウス水晶体で転写因子Otx2の発現が誘導されること、Otx2過剰発現が水晶体上皮細胞の上皮間葉変換(EMT)を引き起こすことを見出した。 本研究では、Otx2の過剰発現がどのような白内障を引き起こすか、Otx2の発現を止めると白内障の発症が抑えられるかを個体レベルで明らかにする。
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研究成果の概要 |
白内障の発症には紫外線(UV)が関係していることが知られているが、その分子機構はまだ十分解明されていない。我々のこれまでの研究で水晶体へのUV照射が水晶体上皮細胞に転写因子Otx2の発現を誘導することを見出した。本研究では、UVに暴露された水晶体でOtx2の誘導をはじめとして、どのような遺伝子発現の変化が起こり、それがどのように白内障につながるのかを個体レベルで明らかにするため、マウスモデルを用いて(1)UV照射によるOtx2誘導を介した白内障発症の分子機構と(2)プロテオグリカンの一種であるDecorinによる白内障発症への影響の解明を目指した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
白内障は主要な失明原因であるが、人工レンズへの置き換え以外、いまだその根本的な治療方法は確立していない。眼の水晶体への紫外線暴露が白内障を引き起こすことが示されているがその過程にかかわる遺伝子や白濁に至る分子メカニズムは不明である。我々はin vivoおよびin vitroで水晶体上皮細胞が紫外線暴露を受けるとOtx2の発現を誘導し、このOtx2の発現上昇が水晶体の上皮間葉変換(EMT)の引き金になることを見出した。それに対し、decorinはEMTを抑制することを見出した。これらの分子機構の解明はUV照射による白内障発症および進行を防ぐ方法の確立につながるものと期待される。
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