研究課題/領域番号 |
19K07415
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49020:人体病理学関連
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
有廣 光司 広島大学, 病院(医), 教授 (70232064)
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研究分担者 |
城間 紀之 広島大学, 病院(医), 助教 (30634927)
織田 麻琴 広島大学, 病院(医), 歯科診療医 (50814331)
内畠 由加里 広島大学, 病院(医), 臨床検査技師 (60816338)
鈴木 賢一 基礎生物学研究所, 新規モデル生物開発センター, 特任准教授 (90363043)
石田 克成 広島大学, 病院診療支援部, 部門長 (80769894)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 肝外胆管癌 / 胆管擦過細胞診 / 胆汁細胞診 / microRNA / qRT-PCR法 / 定量的解析 / 胆管癌 / miR-182 / 胆管癌培養細胞株 / HuCCT1 / miR-182 inhibitor / 細胞移動能 / 細胞浸潤能 / real time PCR法 / 絶対定量解析 / 胆管細胞診 / microRNAs / long non-coding RNA / 診断モデル |
研究開始時の研究の概要 |
胆管癌と非癌胆管組織の凍結組織を対象として次世代シークエンサーを用いてmiRNAとlncRNAの網羅的発現解析を行い複数の診断マーカーの候補を選出した。real time PCR法あるいはdigital PCR法を用いて診断マーカーのコピー数の定量的解析を行い、診断モデルの構築を図る。細胞診検体を対象とするvalidation studyを行い、診断モデルの有用性を検証する。更に胆汁などの細胞外液に含まれるエクソソーム内のmiRNAとlncRNAをそれぞれ抽出し、有用性を比較する。機能不明のmiRNAとlncRNAについては、肝内胆管癌細胞株と肝外胆管癌細胞株を用いて機能解析を行う。
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研究成果の概要 |
miR-182-5p、miR-31-5p、miR-122-5p、miR-92a-3p、miR-378dの5つのmicroRNAについて胆管癌と非癌部の組織検体、胆管擦過細胞診あるいは胆汁細胞診検体からtotal RNAを抽出し、qRT-PCR法により各microRNAのcustom primerを用いてコピー数の定量的解析を行った。miR-31-5p、miR-122-5p、miR-378dは胆管癌組織において非癌部よりも有意に高発現であった。細胞診判定に関係なくmiR-31-5p、miR-182-5p、miR-378d、miR-92a-3pが良性症例より胆管癌症例で有意に高発現であった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
良性疾患の患者と比較して肝外胆管癌患者の胆汁細胞診検体で、複数のmicroRNAの発現レベルが高いことを明らかにした。また胆管細胞診標本の補助判定としてmicroRNAの発現を解析し、miR-182-5pの発現が細胞診でAtypicalと診断された悪性例と良性例を区別できることを示した。胆汁細胞診標本におけるmicroRNAの定量的解析は、客観的な診断補助として有用である。
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