研究課題/領域番号 |
19K07424
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49020:人体病理学関連
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研究機関 | 藤田医科大学 |
研究代表者 |
山田 勢至 藤田医科大学, 医学部, 准教授 (00566870)
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研究分担者 |
櫻井 浩平 藤田医科大学, 医学部, 講師 (10608756)
廣瀬 雄一 藤田医科大学, 医学部, 教授 (60218849)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 脳腫瘍 / グリオーマ / 分子病理学的解析 / 遺伝子発現解析 / 再発 / pathway解析 |
研究開始時の研究の概要 |
原発性脳腫瘍の約1/4を占めるグリオーマの多くは、浸潤性増殖を示す予後不良の悪性腫瘍である。遺伝子変異などの生物学的特性が治療方針の決定や予後予測に直結するため、病理組織診断による形態像に加え、分子生物学的特徴から腫瘍を亜分類することが注目されている。しかし病理所見・遺伝子変異・臨床情報の関連については不明な点も多く、診断と治療を連結した統合的な理解が望まれる。 本研究の目的は、グリオーマの“病理組織像”と“遺伝子変異”を結びつけ、予後を推測し治療薬を選択する基盤を確立することである。多角的手法によりグリオーマの特性を明らかすることが、適切な病理診断と治療方針決定につながると思われる。
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研究成果の概要 |
グリオーマの多くは浸潤性増殖を示す予後不良の悪性腫瘍である。外科的切除後に再発することも多く、各症例の生物学的特性を客観的かつ正確に診断することが治療方針の決定や予後予測に直結する。 初発時と再発時 のグリオーマの細胞株からRNAを抽出し、マイクロアレイ解析によりmRNA発現量を比較した。初発時と再発時を比較すると、いくつかの遺伝子に発現変動がみられ、これらのmRNA発現が再発に関与する可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
グリオーマは中枢神経系の支持や代謝に関わるグリア細胞を起源とした予後不良の脳腫瘍である。臨床上の大きな問題点として、手術で全摘出できたとしても数年後に再発することがあり、さらには、初回手術時と 比較して再発時に高い悪性度を獲得する症例もある。 病理学、分子生物学、情報生物学による多角的手法によってグリオーマの特性を明らかすることが、適切な病理診断の実現と治療方針の決定につながることが期待される。
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