研究課題
基盤研究(C)
子宮肉腫の遺伝子変異、融合遺伝子を検出するにあたって、次世代シーケンサー(NGS)を活用する。まず、独自の技術を用いて既知の子宮肉腫関連の遺伝子異常を網羅する遺伝子パネルを構築し、約80例の子宮肉腫ホルマリン固定検体を対象にターゲットシーケンスを行う。並行して凍結検体を用いた全ゲノム解析を施行し、新規遺伝子異常の同定を目指す。これらを統合して子宮肉腫のgenomic landscapeを描く。
子宮肉腫の背景遺伝子異常については未だ不明な部分が多い。また、子宮肉腫の組織分類は、変遷が続いており、病理診断の現場では少なからず混乱が生じている。本研究では、子宮肉腫の遺伝子変異、融合遺伝子を検出するにあたって、次世代シーケンサー(NGS)を活用した。具体的には多数の遺伝子を網羅する独自のパネルを構築し、それらを用いて診断困難な子宮肉腫の背景遺伝子異常を探索した。その結果、JAZF1融合遺伝子を有する子宮内膜間質肉腫のみならず、GREB1融合遺伝子を有する稀な腫瘍の同定に至っている。
子宮肉腫の成り立ちを背景遺伝子異常の観点から整理し、より正確な病理診断を可能とすることで、適切な治療への誘導が可能になると考えられる。子宮肉腫に関しては様々な融合遺伝子の存在が知られるようになってきている。我々が開発した遺伝子パネルはその多くをカバーするもので、それを用いて今後、多数例の検討を行うことで、日本人の子宮肉腫の全貌を明らかにしていくことが可能だと考えいてる。
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すべて 雑誌論文 (16件) (うち国際共著 2件、 査読あり 14件、 オープンアクセス 10件)
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