研究課題/領域番号 |
19K07437
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49020:人体病理学関連
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研究機関 | 宮崎大学 |
研究代表者 |
山下 篤 宮崎大学, 医学部, 准教授 (90372797)
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研究分担者 |
古小路 英二 宮崎大学, 医学部, 講師 (00423723)
田島 卓也 宮崎大学, 医学部, 講師 (80549056)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | factor XI / venous thromboembolism / pathology / Factor XI / 肺血栓塞栓症 / 深部静脈血栓血栓症 / 血液凝固XI因子 |
研究開始時の研究の概要 |
肺血栓塞栓症は、下肢や骨盤内の静脈にできた血栓が遊離し、肺動脈をつまらせることで発症する疾患です。しかし、静脈血栓がどのように形成されるのかは明確ではなく、現在の予防薬は出血性副作用が生じることがあり、安全な薬剤の開発が重要です。申請者らは血液凝固XI因子 (FXI) の欠損症では出血傾向が少ないこと注目し研究を進めてきました。しかし肺血栓塞栓症の発症におけるFXIの役割は完全には明らかとなっていません。 本研究では、①静脈血栓にFXIが存在するかどうかを明らかにすること、②静脈血栓の大きさに影響する因子とFXIの関与を明らかにすることを目的とします。
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研究成果の概要 |
肺血栓塞栓症や深部静脈血栓症の予防・治療に経口抗凝固薬が使用されているが、出血性副作用が問題となっている。本研究では、先天的欠損により自然出血をきたしにくい血液凝固XIに注目して、血液凝固XI因子が静脈血栓の器質化部と比して、非器質化部により多く存在すること、フローチャンバーによる解析で、フィブリン形成への関与が血液凝固X因子よりも少ないことを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
肺血栓塞栓症の予防・治療に血液の凝固を抑える経口抗凝固薬が使用されています。一定の効果を得られていますが、血液凝固反応を抑えるため出血性副作用が問題となっています。本研究では止血作用への関与が少ないとされる血液凝固XI因子に注目しました。血液凝固XI因子が静脈血栓に存在し、抗血栓作用が現在の薬剤よりも強力ではないこと明らかにした本研究成果は、血液凝固XI因子を標的とした新規抗凝固薬の開発において重要な情報を提供すると考えられます。
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