研究課題/領域番号 |
19K07438
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49020:人体病理学関連
|
研究機関 | 名古屋大学 (2021) 琉球大学 (2019-2020) |
研究代表者 |
加留部 謙之輔 名古屋大学, 医学系研究科, 教授 (20508577)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
|
キーワード | 成人T細胞白血病/リンパ腫 / HTLV-1 / HBZ / RNAscope / in situ hybridization / FFPE標本 / tax |
研究開始時の研究の概要 |
ATLLの病変組織におけるHTLV-1ウイルスの同定法として、HBZ-in situ hybridization法を新しく開発する。この結果をHTLV-1ゲノム定量法、サザンブロット法などの従来より用いられている方法と比較しながら、その有効性および限界を把握し、日常診断において有用な検査にする。さらに、臨床経過や他のウイルス関連転写因子の発現との相関を解析しながら、ATLLの病態の解明に取り組む。
|
研究成果の概要 |
成人T細胞白血病/リンパ腫(ATLL)の組織内、細胞内におけるヒトT細胞白血病ウイルス(Human T-cell leukemia virus, HTLV-1)の関与及び局在の同定を目的とした。 結果として、HTLV-1ウイルスが産生するHBZのmRNAに対するin situ hybridization(HBZ in situ法)により、ATL腫瘍標本におけるウイルス粒子の同定が可能になった。さらに、HBZ in situ法の感度、特異度を明らかにするために定量PCRによるHTLV-1ウイルスゲノムの定量、及びサザンブロットによるウイルスの宿主ゲノムへの組み込みの実験系を確立した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ATLLの診断のためにはHTLV-1ウイルスの存在を証明する必要があるが、これまで手技が煩雑で生検体が必要なサザンブロット法が主流であった。今回の研究によりホルマリン固定標本でもウイルスの検出が可能になったことで、ATLLの病理学的診断における迅速性、正確性が大きく高まったと言える。さらに、病変組織中で直接ウイルスを「見る」ことができることで、ATLLの病態解明にも大きく貢献したと言える。
|