研究課題/領域番号 |
19K07439
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49020:人体病理学関連
|
研究機関 | 奈良県立医科大学 |
研究代表者 |
伊丹 弘恵 奈良県立医科大学, 医学部, 講師 (20769020)
|
研究分担者 |
中井 登紀子 国立研究開発法人国立がん研究センター, 東病院, 医員 (00619538)
武田 麻衣子 奈良県立医科大学, 医学部, 講師 (40398441)
藤井 智美 奈良県立医科大学, 医学部, 准教授 (50623477)
畠山 金太 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 病院, 部長 (60325735)
大林 千穂 奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (90223940)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
|
キーワード | 悪性中皮腫 / HEG1 / マイクロRNA / 悪性中飛腫 |
研究開始時の研究の概要 |
悪性中皮腫における分子診断や分子標的療法への応用としてmiRNAを含めた種々の分子が検討されてきているが、実用化されている分子は未だに存在していない。我々は悪性中皮腫の増殖に関与することが示されたHEG1の発現に関与するmiRNAを見出し、標的候補分子の発現も含めて悪性中皮腫の性質について明らかにしつつある。本研究はこれらを踏まえ、癌細胞の変化に応じたmiRNA及び標的分子を見出し、客観的に分子診断をすること、さらには分子機能を明らかにし、創薬を目指した標的候補分子を見出すことを目指す。
|
研究成果の概要 |
悪性中皮腫は、生存、死亡、細胞毒性シグナルが不明であるため、その分子標的については解明されていない。HEG homolog 1(HEG1)は上皮成長因子様ドメインを含む粘液様膜タンパク質で、中皮腫の細胞増殖能を維持していると言われている。本研究では悪性中皮腫細胞株を使用してHEG1とmicroRNAの機能分析を行った。MiR-23bは、悪性中皮腫細胞のアポトーシスとオートファジーによって誘発される細胞毒性を回避することにより、HEG1依存性の細胞増殖に寄与することが分かった。よってHEG1依存/媒介miR-23bシグナル伝達は、悪性中皮腫の診断・治療において有力なマーカーとなりうる。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
悪性中皮腫におけるHEG1の位置付けを明らかにすることで病理組織診断および予後との関連性が明らかになる。また、HEG1およびmiRNAとその標的候補分子による早期診断と予後予測、さらには分子標的治療に役立つ。
|