研究課題/領域番号 |
19K07450
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49020:人体病理学関連
|
研究機関 | 久留米大学 |
研究代表者 |
三好 寛明 久留米大学, 医学部, 准教授 (30647780)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | EBウイルス / mRNA / 発現解析 / nCounter / 網羅的発現解析 / EBV / 病理 |
研究開始時の研究の概要 |
EBVはリンパ増殖性疾患(lymphoproliferative disease: LPD)の発症および病態の進展に関わっている。EBV-LPDではEBV感染腫瘍性リンパ球の腫瘍化、進展においてEBV関連分子と免疫逃避に関連する腫瘍周囲環境関連分子との相互関係が大きな役割を果たしている。 本研究ではEBV-LPD患者のホルマリン固定パラフィン包埋検体を用いてEBV関連mRNAおよび腫瘍周囲環境関連mRNAの網羅的発現解析を行う。本研究ではEBV-LPDの病態の解明と症例の層別化および腫瘍免疫治療薬の適応可能な症例群を抽出することを通して予後不良とされているEBV-LPDの患者の予後改善をめざす。
|
研究成果の概要 |
Epstein-Barr virus (EBV)はある種のリンパ増殖性疾患(lymphoproliferative disorder: LPD)の発症に深く関与していると報告されており、EBV関連分子と周囲の腫瘍免疫を含む腫瘍周囲環境関連分子が進展に重要だと考えられている。 本研究では網羅的発現解析を行ったところ、EBVの関与が指摘されているメトトレキサート関連LPDではある特定の遺伝子群が高値であった。EBV-T/NK LPD、EBV陽性末梢性T細胞リンパ腫、節外性NK/T細胞リンパ腫の検討では、EBV-T/NK LPDにおいて特定の免疫細胞の遺伝子が高値となった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
リンパ増殖性疾患は希少疾患であり、病態解明が進みにくい現状がある。しかしながら、今回の研究により、メトトレキサート関連リンパ増殖性疾患およびEBV関連T/NK細胞リンパ増殖性疾患では、他の疾患と比較した場合に腫瘍周囲の免疫環境に違いがあることが示された。 今回の結果をもとにさらに病態解明が進むことで、EBVの関与しているリンパ増殖性疾患に対する適切な治療選択や患者さんの予後の改善が期待される。
|