研究課題/領域番号 |
19K07465
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49020:人体病理学関連
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研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
禹 哲漢 横浜市立大学, 附属市民総合医療センター, 准教授 (90537177)
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研究分担者 |
奥寺 康司 横浜市立大学, 医学部, 准教授 (10326027)
石川 善啓 横浜市立大学, 附属病院, 講師 (40384838)
大橋 健一 横浜市立大学, 医学研究科, 客員教授 (40231203)
益田 宗孝 横浜市立大学, 医学研究科, 客員教授 (10190365)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 肺癌 / 少数個転移 / オリゴメタスターシス / microRNA |
研究開始時の研究の概要 |
少数個転移に留まる肺癌(オリゴメタスターシス肺癌)は、遠隔転移を伴っているものの、外科切除によって完治する可能性があることが近年明らかになってきた。一方、当初、少数個転移であったが、経過中に複数臓器へ多数個転移を示す症例もあり、治療開始時点でこれらを峻別可能とする指標の確立は、Ⅳ期肺癌の適切な治療選択・予後向上のための、新たな突破口となる可能性がある。本研究の目的は、申請者がこれまで多施設共同研究で集積した少数個転移・多数個転移肺癌の手術材料を用いて、少数個転移肺癌に特有のmicroRNA発現特性を明らかにする事である。
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研究実績の概要 |
少数個転移に留まる肺癌(オリゴメタスターシス肺癌)は、遠隔転移を伴っているものの、外科切除によって完治する可能性があることが近年明らかになってきた。一方、当初、少数個転移であったが、経過中に複数臓器へ多数個転移を示す症例もあり、治療開始時点でこれらを峻別可能とする指標の確立は、Ⅳ期肺癌の適切な治療選択・予後向上のための、新たな突破口となる可能性がある。本研究の目的は、申請者がこれまで多施設共同研究で集積した少数個転移・多数個転移肺癌の手術材料を用いて、少数個転移肺癌に特有のmicroRNA発現特性を明らかにする事である。 令和元年度は、肺癌手術材料から①少数個転移肺癌群、②多数個転移肺癌群を、転移臓器数、転移個数、臨床経過などを考慮し、解析対象として適したものを選抜した。組織型に関しては、研究対象の背景因子を均一化するため、腺癌のみを選抜した。各群の解析対象症例に対して、組織亜型、組織学的悪性度、病理病期、脈管浸潤等の病理組織形態学的解析を行った。予後の追跡調査も併せて行った。また、選抜した肺癌手術材料からTotal RNAを抽出し、品質評価を行った。令和2年度は、肺癌手術材料から抽出したTotal RNAを用いて、microRNAの測定作業を行った。microRNAの測定は3D-geneを用いて測定を行った。令和3年度以降は、microRNAの測定結果の検証、および統計解析作業を行った。2群間の発現値の正規化では、median値ではなく、75th percentile値を用いたglobal normalizationが最も適切であった。2群間で有意に異なる発現を示したmicroRNAに対して、ターゲット遺伝子の予測とGO解析・パスウェイ解析を行った。また、Lasso回帰を用いて、microRNA発現値を用いた少数個転移肺癌に対する予測式の作成を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
前述の如く、これまでに肺癌手術材料から抽出したTotal RNAを用いて、microRNAの測定作業を行った。microRNAの測定は3D-geneを用いて測定を行い、全症例の測定が終了した。また、microRNAの測定結果の検証および統計解析作業を行った。2群間の発現値の正規化では、75th percentile値を用いたglobal normalizationが最も適切であった。2群間で有意に異なる発現を示したmicroRNAに対して、ターゲット遺伝子の予測とGO解析・パスウェイ解析を行った。また、Lasso回帰を用いて、microRNA発現値を用いた少数個転移肺癌に対する予測式の作成を行った。研究は前に進行しているがやや遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
引き続き、研究を進めていく予定である。具体的に令和6年度では、現在までの得られた解析結果に対する追加解析、および論文作成を行う予定である。
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