研究課題/領域番号 |
19K07489
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49030:実験病理学関連
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研究機関 | 帝京大学 |
研究代表者 |
伊藤 吹夕 帝京大学, 公私立大学の部局等, 助教 (20415079)
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研究分担者 |
大原関 利章 東邦大学, 医学部, 准教授 (20287501)
河野 肇 帝京大学, 医学部, 教授 (60585074)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 川崎病 / Apolipoprotein A-II / VasSF / 血管炎症候群 / CAWS / Vasculitis / IVIG療法 |
研究開始時の研究の概要 |
血管炎症候群には、血液製剤免疫グロブリン静注療法(IVIG療法)が有効であることは知られているが、この治療法の作用機序はいまだ不明である。我々はヒトリンパ球からIgG遺伝子をクローニングし、204クローンから成るライブラリーを確立した。このライブラリーを使い、ANCA関連血管炎モデルマウスSCG/Kjにおいて、低用量で血管炎を抑制する1クローン(VasSF)の選択に成功、さらに標的分子を検出した。そこで本研究は、この血管炎治療標的分子(VAP2)の同定とその解析を行い、血管炎の治療に有効である分子標的薬の確立および血管炎発症メカニズムの一端を解明することを目指す。
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研究実績の概要 |
難治性疾患である血管炎症候群の1つ川崎病は大量免疫グロブリン静注療法 (IVIg療法) が有効である。しかしながら大量投与のため病因分子の特定が困難であり、かつヒトの血液を原料としていることからより安全な“人工ガンマグロブリン製剤”の開発が求められている。 そこで本研究ではヒトのリンパ球からIgG遺伝子フラグメントの組換え体をクローニングしライブラリーを確立、MPO-ANCA関連血管炎モデルマウスを使って低容量で治療効果のある1クローン(VasSFと命名)の選択に成功した。そしてその標的分子がApolipoproteinA2であることも突き止めた。さらに川崎病モデルマウスにも有効性を示すかどうか研究をおこなったところ、濃度依存的ではなるが、有効性を示すことがわかった。本研究は、川崎病などの血管炎症候群の治療に有効である分子標的薬の開発及び実用またその関連性から、血管炎の病因についても研究をすすめる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
理由 当初立てた研究実施計画通りに研実験実験は実施できた。令和5年度は、Reviewno作成、および本研究と関連した共同研究について論文化できた
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今後の研究の推進方策 |
今年度は、最終年度とし、論文化ができていない部分について研究結果をまとめる。この結果から、来年度以降の継続研究について、方針を立てる。また、国際学会での発表も行う予定である。
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