研究課題/領域番号 |
19K07519
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49030:実験病理学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター |
研究代表者 |
鈴木 友子 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, 神経研究所 遺伝子疾患治療研究部, 室長 (00342931)
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研究分担者 |
竹村 英子 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, 神経研究所 遺伝子疾患治療研究部, 科研費研究員 (80790485)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 筋衛星細胞 / 骨格筋幹細胞 / プロスタグランジンE2 / EP2 / Notch / 筋ジストロフィー / 筋再生 / プロスタグランジンE2 / Notchシグナル / 自己複製 / 骨格筋 / 筋前駆細胞 / 幹細胞 / iPS細胞 / 移植 / NOTCH |
研究開始時の研究の概要 |
Notch阻害剤であるDAPTがヒトiPS細胞由来の骨格筋前駆細胞の分化を促進する事に注目し、RNA-seq解析を行い、筋前駆細胞におけるNotchの標的遺伝子群を新規に同定した(未発表)。本研究では、我々が新しく見出した、骨格筋前駆細胞におけるNotchの標的分子 の筋前駆細胞の増殖・分化・自己複製の制御における役割を解析し、移植用細胞の誘導法、維持培養法、移植法への応用を目指す。
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研究成果の概要 |
ヒトiPS細胞由来筋前駆細胞の分化をNOTCH 阻害剤が促進することから、我々はNotch阻害剤により発現が変化する遺伝子の探索を行い、プロスタグランジンE2のレセプターの一つであるEP2遺伝子の発現がNOTCHによって誘導されることを明らかにした。EP2を活性化すると筋前駆細胞の分化が抑制された。さらにタモキシフェン投与により生後の骨格筋幹細胞である筋衛星細胞においてEP2遺伝子が不活化されるマウスを作出し、EP2が筋衛星細胞の維持に必須であることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
骨格筋幹細胞においてNotchシグナルがそのcell fateを決める分子メカニズムはあまり明らかになっていなかった。我々はプロスタグランジンE2のレセプターの一つEP2がNotchシグナルの下流で働き、筋前駆細胞の分化を抑制していることを明らかにした。さらにEP2のコンディショナルノックアウトマウスを作出し、EP2が筋衛星細胞の維持に必須であることを明らかにした。この所見は筋衛星細胞の機能低下が報告されている筋ジストロフィーやサルコペニアなどの治療法の開発に大いに貢献すると期待される。
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